6日に東京競馬場で第75回毎日王冠(GII、芝1800m)が行われる。 今年は、宝塚記念で重馬場に泣き5着したローシャムパーク、ダービーから巻き返しを図る3歳馬のシックスペンスとダノンエアズロック、ラジオNIKKEI賞を豪脚で制したオフトレ…
6日に東京競馬場で第75回毎日王冠(GII、芝1800m)が行われる。
今年は、宝塚記念で重馬場に泣き5着したローシャムパーク、ダービーから巻き返しを図る3歳馬のシックスペンスとダノンエアズロック、ラジオNIKKEI賞を豪脚で制したオフトレイル、今年3月に長い休養から復帰し重賞で結果を残しているヨーホーレイクなど、多士済々な顔ぶれ。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■好走馬30頭中25頭が5人気以内
過去10年、1番人気が【7.1.0.2】と圧倒的で、6年連続連対中。昨年2着も2018~22年までは連勝していた。天皇賞・秋の前哨戦として位置づけられ、2014年からは本競走の1着馬に天皇賞・秋の優先出走権が与えられているが、人気馬がすんなり勝ち切り、2018年以降は勝ち馬がそのままマイルCSに回っている状況が続く。
過去10回の好走馬30頭中25頭が1~5番人気を占めているように、堅い決着が多い。2014年は8人気→11人気→5人気の決着で馬連万馬券、3連単38万8350円の払い戻しだったが、以降に大波乱はない。秋GIを占ううえでも重要な前哨戦で、大箱競馬場の開催だけあって実力通りの結果になりやすい。
1+2番人気のワンツー決着は2回、1+3番人気は3回、1+4番人気は3回で、5番人気以内同士が9回を占めていることから、馬連の平均配当は3723円。2014年を除けば1050円、3桁配当6回とシビア。馬単も6517円で、2014年を除くと2042円。
3連複の平均配当は8910円で、万馬券は2回、3桁配当~10倍台が4回、20~60倍台が4回となっている。3連単は5万4457円で、2014年を除いて万馬券が5回発生。一方で10倍台や20倍台もある。人気サイドで決まりやすい点を考慮すると、「馬単」や「3連単」を中心に「馬連」で補填する形が理想だろう。
■人気薄なら舞台実績のある馬が狙い
1~5番人気以内を見ると、3歳【4.1.0.5】勝率40.0%、4歳【3.2.3.5】勝率23.1%、5歳【2.3.4.9】勝率11.1%、6歳【0.3.0.4】勝率0%と、年を重ねるにつれて勝率が下がり、若い馬が優勢。また、前走3着以内が【8.6.6.11】と、前走の着順を考慮する必要もある。
5歳のローシャムパークは重馬場で明確な敗因があるが、宝塚記念5着。3歳のシックスペンスやダノンエアズロックはダービー惨敗組だが、勝ち切るまで行くか検討が必要そう。ヨーホーレイクも6歳馬で割り引きが必要となると、4歳のエルトンバローズは前走の中京記念3着で昨年の勝ち馬と、一発の可能性がある。またオフトレイルもラジオNIKKEI賞のレースぶりから勝ち負けのチャンスは十分ありそうだ。
とはいえ、人気サイドの連対率、複勝率に関してはいずれも高い数字を記録しているため、重い印が必要になる。
6番人気以下は【1.1.3.66】だが、掲示板に載ることは多々あり、3着の紛れとして1、2頭は押さえておいてもいいかもしれない。中心となるのは4~5歳馬で【1.1.2.29】。このうち前走重賞9着以内が【1.1.2.12】となる。さらに、東京芝1800m以上の古馬混合重賞およびOPクラスで好走歴のあった馬が【1.1.1.2】複勝率60.0%をマーク。舞台適性を証明済みの馬は軽視できない。舞台実績のあるヤマニンサルバムやニシノスーベニアは3列目に加えておきたい。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。