アルピーヌは搭載PUをルノーからメルセデスに変更すると噂されている(C)Getty Images ルノーが新レギュレーションとなる2026年以降もF1へのワークスとしてパワーユニット(PU)供給を継続するか決断の日を迎える。欧州のF…
アルピーヌは搭載PUをルノーからメルセデスに変更すると噂されている(C)Getty Images
ルノーが新レギュレーションとなる2026年以降もF1へのワークスとしてパワーユニット(PU)供給を継続するか決断の日を迎える。欧州のF1専門メディアによると、ルノー本社の最終決定期限は30日に設定されており、PUのF1プログラムを終了する見通しとなっている。
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すでに7月の時点でF1用PUの開発拠点だった仏ビリ―シャティヨンの工場はF1の以外のプロジェクトに活用する意向が本社側から示され、ここまで従業員による抗議活動などが続けられてきた。
ニュースサイトの『grandprix.com』の報道によると、労働組合の支援を受けるアルピーヌのエンジンスタッフは「ルノーグループが歴史的施設でもあるビリ―シャティヨンでのフランス製F1エンジンの(活動)中止という戦略決定を下す数日前、空には暗雲が立ち込めている」との新たな声明を発表。ルノーのルカ・デメオ最高責任者とは今月に話し合いが持たれたが、その後は公式的な動きはないという。
PUメーカーはルノーのほか、メルセデス、フェラーリ、ホンダ(ホンダRBPT)の4社。26年からはフォードと提携するRBPT、アウディが新規参入し、ホンダも改めてワークス体制で復活する。
ルノー製PUが最後に優勝したのはタグホイヤーのPU名でレッドブルに供給した2018年のメキシコGP。19年以降は勝利がなく、今季の供給先はアルピーヌの1チームだけ。ルノーの決勝最上位も9位で、コンストラクターズランキングは10チーム中9位でわずか13点しか挙げることができていない。他の陣営に太刀打ちできなければ、F1チームも他のPUを選ばざるを得ない。
ルノーはメカクローム、スーパーテックの名称によるカスタマー時代を含めて1989年からエンジン、PUをF1チームに供給し、これまで7人の世界チャンピオンを輩出した。アルピーヌのチーム活動は継続するものの、栄光のエンジン活動の歴史にピリオドが打たれるのは惜しまれるところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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