WRCラリーチリ(グラベル)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。初春の南半球、トリッキーなコンディションとなったチリの2日目。Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーは、複雑なコンディションに肩をすくめながらも順位を上げ、…

WRCラリーチリ(グラベル)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。初春の南半球、トリッキーなコンディションとなったチリの2日目。Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーは、複雑なコンディションに肩をすくめながらも順位を上げ、前日のペナルティがなければと悔やんだ。

*カッコ内は順位の前日比

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■カッレ・ロバンペラ/総合首位(↑)





「全体的にポジティブな一日だった。フィーリングは間違いなく昨日より良かった。予想どおり、午前中はタイヤの摩耗が大きな鍵となり、ループ最後のステージはペースをキープするのが大変だった。午後は天気がトリッキーになり、自分たちにもチャンスが出てきた。ラリーカーに乗っていて一番霧が深いコンディションだったと言えると思うが、うまく対処できた。かなり安全な範囲でも、いいペースが出せた。明日も長い一日となるし、チームのために1‐2を守ることが重要になるし、最終日にできる限りのポイントを持ち帰れるよう狙っていく」

■エルフィン・エバンス/総合2番手(↓)





「今日のパフォーマンスには、かなり満足していいと思う。午前のループは良かった。真ん中のステージだけは、タイヤをマネジメントするのに少し慎重になったかもしれない。午後はタフになった。最初のステージはうまくいったが、2本目はものすごくひどい霧に見舞われ、道の端すらも見えなかった。本当に難しかったし、あそこでかなりタイムをロスした。タイヤもソフトを履いたが、まったく活用できなかった。カッレは最後でソフトを使ったが、もっとウエットになっていい走りができてリードを広げた。自分たちにとっては二重苦といった感じだったが、全体としてはうまくいったし、明日もこの流れを続けていく」

■サミ・パヤリ/総合6番手(↓)





「今日のステージはよりテクニカルで、ラリー1のドライビングを学ぶ上では自分にとって新しい経験だった。コンディションも、午前の最後のステージですでにとてもトリッキーになっていたが、特に午後からひどかった。SS11は、霧は予想していたが、あまりにひどくて驚いた。こういうコンディションでは数メートル先も見えないので、くだらないミスをしやすいから、とにかくクレバーな走りをしようと決めた。それでも、今日のセクションで楽しめたところもあった。午後の最初のステージはとても良くて、最後もウエットのコンディションでもいい走りができた。マシンはこの週末を通して、本当にドライブしやすいので、明日も必ずいいフィーリングが得られると思う」
*マニュファクチャラーズ選手権対象外

■セバスチャン・オジエ/SS8でデイリタイア





「昨日タイムをロスしたので、午前からプッシュした。走行順がほぼ先頭だったので、タフなコンディションになることは分かっていた。タイヤ選択で強気に出て、それはうまく行っていたと思う。残念ながら、SS8のフィニッシュ直前でラインに石が出ていて、悪いタイミングでそれに引っかけてしまい、ブレーキを踏んでマシンのフロントに荷重がかかった時だったので、サスペンションにダメージを負ってしまった。こんなことは起きてほしくなかったし、これで2戦続けて素晴らしい速さを出していたのに結果につなげられなかった。フラストレーションが溜まるが、明日は再スタートするし、チームメイトたちがチームのために好リザルトを持ち帰ってくれることを願っている」

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■オィット・タナック/総合3番手(↓)





「午前のループは、グリップの低いコンディションでリヤが効かずマシンがスピンばかりしていた割には、内容は良かった。今日は、自分たちのタイムはトヨタ勢に迫ることができなかった。昨日の大混乱のなかでは表に出てこなかったが、今日は自分たちが求められる速さを出せていないことが見てとれた。終盤のステージでは、真逆のコンディションを予想していたので、本当にタフだった。ドライバーズタイトルは自分たちはもう狙えそうにないが、マニュファクチャラーズ選手権はかなり接戦なので、明日はできる限りのポイントを獲得しなくてはならない」

■ティエリー・ヌービル/総合4番手(↑)





「今日は心から満足。ポディウム圏内までの差も詰めることができた。今日の段階でその位置に入っていたらよかったが、最後のステージはあまり攻めなかった。昨日はとてもチャレンジングでうまく行かなかったが、今日は4位狙いという明確なターゲットを掲げ、午前のかなり早い段階でそれが達成できたので、午後はそれを守ることに徹した。もう、ミスは一切許されない。明日は走行順が良くなるので、ラインが掃除されていることの有利を活かして、できる限り多くのポイントを獲得しなくてはならない」

■エサペッカ・ラッピ/総合8番手(↓)





「マシンを丸ごと持ち帰ることができたのはポジティブだが、まったく楽しめなかった。グリップに苦戦していたが、なぜなのか分からない。いろいろ試したが、どれもうまくいかなかった。ペナルティは悔しいね。ソフトタイヤを履いて、そこからは自分のモチベーションはタイヤを明日のためにセーブすることだったから、ゆっくり走った。ロングステージは2本とも重い雲が立ちこめて視界はほぼなかったから、リスクは一切、負いたくなかった。明日は、何かしら持ち帰られるようにがんばるよ」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■アドリアン・フルモー/総合5番手(↑)
「霧に雨に、クレイジーだったね。タイヤチョイスは、ベストがどれなのかを選ぶのが難しい。ハードのグリップは、常に変わる。簡単ではないけど、まあOK。昨日の1分のペナルティが悔やまれる。そうすれば、好位置につけられていたけど、でも仕方がないね」
(SS12後のコメント)

■グレゴワール・ミュンステール/総合7番手(↓)





「タイム的にどうなのか分からないが、難しいステージだった。霧は前よりも薄くなったが、それでも簡単ではなかった。チャレンジングな一日だった。タイヤが限界で、暑さもあって、今は雨が降り始めた。ウエールズにいるような気分だ」
(SS12後のコメント)

■マルティンス・セスクス/総合28番手(↑)





「クレイジーなコンディション。ステアリングの手応えが戻ってこないこともあった。怖さを感じる場所もあった」
(SS12後のコメント)
*マニュファクチャラーズ選手権対象外