今季3勝のベレッティーニ「テニスすることの喜びや感動を感じることができている」 「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)の大会初日となった9月25日、男子シングルス1…

今季3勝のベレッティーニ「テニスすることの喜びや感動を感じることができている」 「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)の大会初日となった9月25日、男子シングルス1回戦では今大会初出場となったマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/世界ランク45位)が、予選から勝ち上がったボティック・ファン・デ・ザンツフルプ(オランダ/同67位)に6-3、6-4で下し、2回戦に進出した。

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28歳のベレッティーニは、昨季に腹筋や右腕の負傷。さらに昨年の全米オープンで右足首を痛めて、のちに靭帯断裂であったことがわかった。復帰大会となったのは、今年3月のチャレンジャー大会。惜しくも準優勝だったが、4月のATP250マラケシュで1年10ヵ月ぶりにタイトルを獲得した。

さらに、7月にはATP250グスタード、ATP250キッツビューエルで2週連続優勝。今季3度のタイトル獲得は、6度のヤニック・シナー(イタリア/同1位)に次ぐ数で、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位)と並ぶ。

9月に行われた男子国別対抗戦デビスカップ・ファイナルのグループステージで勝負強さを発揮して負けだったベレッティーニは、今回が初来日。「ファンがたくさん来てくれて素晴らしい。とてもいい雰囲気で迎えられた」と初めての今大会でも調子の良さを披露した。

2週間前のデビスカップで対戦し、過去3戦全勝のファン・デ・ザンツフルプに対して、第1セットの立ち上がりでブレークを許してしまう。しかし、威力のあるフォアハンドやサーブを武器に、一気に5ゲームを連取。リードを守り抜いて第1セットを6-3で奪った。

続く第2セット、第1ゲームでリードを奪ったベレッティーニが、しっかり打ち分けられたサーブを放ってファン・デ・ザンツフルプのリターンミスを引き出す。相手も盛り返して第8ゲームではピンチを招いたが、これを防ぐと40-40で2本連続のサービスエース。勝負強さを発揮し、6-4とストレート勝ちを収めた。

怪我からの復帰はスムーズなものではなかったが、「チームと一緒にいろいろ努力してきた。特にテニスをすることの喜びや感動を感じることができている」と好調の理由を語るベレッティーニ。

2回戦では、過去4戦全敗である第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同7位)かアルトゥール・フィス(フランス/同24位)の勝者と対戦。「フリッツは全米オープンで準優勝したばかりだし、今まで勝ったことがない。フィスもとてもタフで、若さのある選手。自分としてはベストを尽くすのみ。いい試合ができればいい」と述べている。