◆関西大学ラグビー第1節 ▽京産大97―24同大(22日・東大阪市花園ラグビー場) 開幕節の4試合が行われ、昨季全国4強の天理大、京産大が順当に白星発進を決めた。天理大は昨季7位の摂南大に22―7と苦しみながらも、今年1月に亡くなった戦友へ…

◆関西大学ラグビー第1節 ▽京産大97―24同大(22日・東大阪市花園ラグビー場)

 開幕節の4試合が行われ、昨季全国4強の天理大、京産大が順当に白星発進を決めた。天理大は昨季7位の摂南大に22―7と苦しみながらも、今年1月に亡くなった戦友へ勝利を届けた。4年連続Vを狙う京産大は同大に97―24で大勝。関学大は8トライ(T)を挙げて関大との関関戦を49―17で制し、近大は9Tで立命大を59―31と下した。

 3連覇中の王者が貫禄を見せつけた。京産大は前半3分、同大にPGで3点を先制されたが、3分後にWTB福永然(2年)=大阪桐蔭=が逆転T。流れをあっさり引き戻すと、みるみるうちにリードを広げ、15T11Gで計97点を奪った。広瀬佳司監督(51)は「開幕戦で前半から攻撃的なプレーをしてくれた。いいスタートを切れた」と納得の表情を浮かべた。

 同大は昨季、チーム史上初の7戦全敗で最下位。春の対戦も43―7で快勝した相手とはいえ、リーグ最多48度の優勝を誇る名門だけに、油断はできなかった。指揮官は「相手は同志社だから、メンタルの準備をした。今年はこういう結果だけど、来年は分からない」と気を引き締めた。

 それでも、4連覇へ向けて順調なスタート。CTB辻野隼大主将(4年)=京都成章=は「開始10分の精度は高く圧倒しようと言っていた。自分たちのプレーで(得点を)挙げていけたのは成長」と自信を深めた。戦いを重ねるごとに、王者は強さを増していく。(森脇 瑠香)