WRCプロモーターは、女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストが参加してのトレーニングキャンプを9月16日〜18日、ポーランドの…

WRCプロモーターは、女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストが参加してのトレーニングキャンプを9月16日〜18日、ポーランドのMスポーツ・ポーランドで実施。ファイナリスト15人の中から、WRCセントラルヨーロッパラリー(ターマック)にフォード・フィエスタ・ラリー3で参戦する3人として、リシア・ボーデ(ベルギー)、スビ・ユルキアイネン(フィンランド)、クレア・シューンボルン(ドイツ)を選出した。3人は、WRCセントラルヨーロッパに先駆けて事前テストにも参加。ラリー参戦後、3人のうちひとりが、2025年のジュニアWRC参戦に参戦するフルサポートを行う。

トレーニングの3日間、ドライバーはラリーのあらゆる側面について評価され、採点を受けてきた。初日はメディア対応、テクニカルな能力、体力測定が行われた。2日目は、ターマック路面でのドライビングスキルとペースノート分析の能力、最終日はグラベルでテストが行われた。









WRCプロモーターのスポーツ担当シニアディレクター、ペテル・スールは「トレーニングを終えて、3人を選ぶのは非常に難しい作業だった。もちろん、正しい選択を行ったと願っているし、次の段階となるWRCセントラルヨーロッパでそれを見守っていく」と語る。
「どのファイナリストも、類い稀なる才能を持っていた。全員の経歴は把握しているが、グラベルでの走行経験がまったくない参加者もいた。それでも、全員が我々を驚かせるような素晴らしいパフォーマンスを披露した。15人の全員が、選ばれるにふさわしいドライバーだったと言ってもいいくらいだ」

「これから3人が挑むWRCイベントは、ドイツ、チェコ、オーストリアをまたぐ、天気の変わりやすい非常にタフなターマックラリーだ。しかし、このポーランドで行った合宿では様々な路面でトレーニングを行ったので、3人とも準備はできていると思う」

アジア人として唯一、この合宿参加に進出した日本の平川真子は、残念ながらWRCセントラルヨーロッパの参戦は逃したものの、トレーニング中は関係者やファイナリスト仲間と交流する様子をSNSで伝えており、「海外で競技活動するのも、左ハンドルのシーケンシャル車に乗るのも初めて。新しい経験のなかで多くのことを学びたい」と言っていた目標を果たしたようだ。発表後、自身のSNSで次のようにコメントを投稿している。

「残念ながら、最終選考の3人には選ばれませんでした。
しかし、
このプロジェクトは私の人生の中で
最も濃く、楽しく、かけがえのない時間でした😄

このプロジェクトを通じて、
ラリーを超えたものに出会うことができました。
Beyond Rallyに感謝します。

応援していただいた皆様ありがとうございました。」