「ラグビー・パシフィックネーションズカップ・準決勝、日本代表49-27サモア代表」(15日、秩父宮ラグビー場) 世界ランキング14位の日本は同13位のサモアに49-27で快勝した。21日の決勝(大阪・花園)で同10位のフィジーと対戦する。…

 「ラグビー・パシフィックネーションズカップ・準決勝、日本代表49-27サモア代表」(15日、秩父宮ラグビー場)

 世界ランキング14位の日本は同13位のサモアに49-27で快勝した。21日の決勝(大阪・花園)で同10位のフィジーと対戦する。日本は前半にCTBディラン・ライリー(埼玉)の先制トライなど4トライを奪い、28-13で折り返した。後半にも3トライを加えてリードを広げた。サモアとの対戦成績は7勝12敗となった。

 真夏のような暑さと強風の中、最後まで集中力を切らさなかった。世界ランキングで上回るサモアから7トライを奪い快勝。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「とてもステップアップとなるようなゲームだった」と手応えを口にした。

 エディー采配が大当たりだ。7日の米国戦から変更したSO立川、FB李が試合を優勢にコントロール。特にプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた李は1トライに加え、キックパスで3本のトライを演出する活躍だった。前半16分には相手のタックルで倒されながら、WTB長田に執念のキックパス。「キックゲームのところは常に成長しないといけないと感じていた」という23歳が確かな存在感を示した。

 ただ、快勝にもエディーHCは浮かれず。終盤、李のキックミスから失点につながる場面もあった守備を課題に挙げ、決勝の相手となる強豪フィジーへ視線を向けた。「とても質の高い対戦相手。いい準備をして迎えたい」。強大な敵を打ち倒し、5年ぶりの祝杯を挙げるつもりだ。