パリ・パラリンピック車いすラグビーで日本初の金メダルを獲得した池崎大輔選手(46)が27日、岩見沢市役所を表敬訪問した。函館市出身の池崎選手は、岩見沢高等養護学校で過ごした3年間でパラスポーツと出会った。池崎選手は「努力できる環境と希望を…
パリ・パラリンピック車いすラグビーで日本初の金メダルを獲得した池崎大輔選手(46)が27日、岩見沢市役所を表敬訪問した。函館市出身の池崎選手は、岩見沢高等養護学校で過ごした3年間でパラスポーツと出会った。池崎選手は「努力できる環境と希望をもらった岩見沢に、金を届けることができた」と達成感をにじませた。
池崎選手は市役所1階の玄関ホールで職員らの出迎えを受けると、笑顔で胸を張って金メダルを披露した。松野哲市長から市スポーツ栄誉賞を授与されると、「リオ、東京は銅メダルだった。やっと金の報告ができて、ホッとした」と話した。
池崎選手は同養護学校で車いすバスケットボールを始め、車いすラグビーに転向した。「北海道は冬が長く、車いすユーザーにとって厳しい環境だった」と振り返りつつ、「岩見沢にはパラスポーツに打ち込む練習環境を整えてもらった。金メダルに導いてくれた第2の故郷だ」と感謝を述べた。
池崎選手は今後、気軽にパラスポーツに触れ合えるようバリアフリーの体育館をつくりたいという。「誰もが僕のような人生を歩める。そのための環境整備に尽力したい」と話した。(佐々木洋輔)