WRCプロモーターによる女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストに選出された平川真子を、WRCの公式サイトが単独で紹介している。…
WRCプロモーターによる女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストに選出された平川真子を、WRCの公式サイトが単独で紹介している。平川は、WRC第12戦セントラルヨーロピアンラリー(10月17日〜20日、ターマック)にフォード・フィエスタ・ラリー3のフルサポート参戦権をかけて、9月16日〜18日にポーランドのMスポーツ・ポーランド本社でのトレーニングに臨む。
(以下、紹介内容)
平川真子:バレエからラリーの世界へ
近年、日本のラリー界は、WRCタイトル連覇中のトヨタ・ガズーレーシングWRTや勝田貴元がレギュラードライバーとして参戦して活躍を収めているなど、誇らしいニュースに恵まれている。
しかし、WRCのトップクラスで戦うチームの先にも、モータースポーツシーンで活躍する若手が控えている。そのひとり、27歳の平川真子は、WRCプロモーターによる女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストに進出した。
平川は、独特な道筋を辿ってラリーの世界に入った。最初はバレリーナを目指してトレーニングを続けていたが、モータースポーツに情熱を注ぐ父親の影響で、幼い頃からクルマに親しんでいたことから、いつしかスピードと競技への情熱に火がつき、やがてドライバーになることを目指すようになった。
「小さい頃にサーキットレーシングから始めました」と平川は語る。
「でも、父がラリーを始めたので、私も始めたんです」
ラリーを始めて7年目になる平川は、勝田貴元から大きな刺激を受けているという。
「ラリーというスポーツは、日本ではサッカーや野球ほどポピュラーではないので、貴元さんが活躍している姿を見て、とてもワクワクしました。貴元さんが日本人ドライバーとしてWRCに参戦していることは、ほかの日本人ドライバーにも勇気を与え励みになっていると感じています」
家族も勝田の友人であることから、平川は家でもラリーのことを相談できる環境にあるという。
「私の兄が貴元さんと友だちなんです。貴元さんが日本に帰国する機会は少ないのですが、戻ってきた時にはラリーのことを話します。それほど具体的なことやアドバイスをもらうわけではないですが、ラリー談義に花を咲かせることが多いですね。貴元さんは、サーキットレースから始めてラリーの世界に入り、とても人気を集めています。私にとってお手本のような人です」
これから迎えるファイナルのトレーニングには13カ国15人が参加するが、WRCセントラルヨーロッパに参戦できるのは3人まで。平川は、内に秘めた闘志をすべて注ぎ込んで挑まなくてはならない。
「ほぼ毎日、ペースノートの練習をしています。ノートを書いたり、動画を見たり。性格的に、日々、小さな一歩を進んでゴールを目指すことは苦ではありません。ファイナルでは、初めて左ハンドルのクルマに乗るのでもちろん緊張もしますが、この機会を最大限に活かして多くを学びたいので、全力を尽くします」
WRC.comの掲載ページ