左の大砲が存在感を発揮している。東京六大学秋季リーグ戦が14日、神宮球場で開幕。第1試合では春季優勝を果たした早大が東大に20-0で先勝。プロ注目の早大・吉納翼外野手(4年)が満塁弾と3ランを放ち勝利に貢献した。 プロ注目の吉納がいきなり…
左の大砲が存在感を発揮している。東京六大学秋季リーグ戦が14日、神宮球場で開幕。第1試合では春季優勝を果たした早大が東大に20-0で先勝。プロ注目の早大・吉納翼外野手(4年)が満塁弾と3ランを放ち勝利に貢献した。
プロ注目の吉納がいきなり大暴れだ。1点を先制し迎えた第3打席で、今季第1号となる満塁弾をバックスクリーン横に叩き込んだ。さらに、9回の第7打席でも3ランを放った。
第1打席は中飛に倒れたものの、第3打席までに完璧に調整してみせた。「満塁だからとかは意識していませんでした。自分の打撃ができました」と完璧な第1号を振り返る。小宮山悟監督も「1年の時から“かなりの選手になる”と言ってきたので、最終学年になっていい選手になってきました。どれだけ打ってくれるか楽しみです」と評価した。
プロの目にも期待値は高く映った。DeNAの稲嶺茂夫スカウトは、「パワーはプロでも十分通用すると思います。それだけじゃなく、足も肩も両方ある。うちにはいないタイプの左打者ですね。ポテンシャルという部分でも十分評価できる選手。3拍の中でも高いところを目指してもらいたい」と高い評価をした。
大学日本代表にも選出された吉納だったが、思うような結果は残せなかった。「それから1日1日大事に時間を使ってきた。今日結果が出て、やってきたことは正しかったなと思います」と成長を実感している。
ただ、課題も見えた一戦だった。稲嶺スカウトは「ボール球を見極めて打つべき球をとらえる準備はできていると思います」と選球眼の成長を称賛する一方で、「課題は率ですね。とらえる確率をどんどん上げてほしい。長打力は十分なので」ときっぱり。もちろん自分自身が一番よく分かっている。「三振した部分は、なくしていかないといけないと思います」と今日の結果に満足はしていない。
プロ志望届を提出し、スカウトの目も気になるシーズンだが「このユニホームを着ている以上早稲田の学生なので、まずはしっかり優勝するために活躍したい」。頭の中はリーグ制覇ただひとつだ
Full-Count 木村竜也
春の記録参考
https://www.big6.gr.jp/system/prog/kojinseiseki_season.php?m=pc&gs=ranking&k=batting&s=2024s