ドヘニー戦を圧勝して終えた井上。ほぼ無傷の王者に賛辞は止まらない。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext  数多の名手を輩出してきたボクシング大国でも井上尚弥(大橋)の名は広く知れ渡っている…

 

ドヘニー戦を圧勝して終えた井上。ほぼ無傷の王者に賛辞は止まらない。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 数多の名手を輩出してきたボクシング大国でも井上尚弥(大橋)の名は広く知れ渡っている。

 現地時間9月4日、米ボクシング専門メディア『Pro Box TV』のメキシコ版の番組に登場した元世界4階級制覇王者のフアン・マヌエル・マルケス氏(メキシコ)は井上を称えた。

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 現階級で迎えた2度目の防衛戦も圧倒的だった。9月3日に東京・有明アリーナで行われた4団体防衛戦で元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)と対戦した井上は7回TKOで勝利。最後は相手がたまらずに棄権する怒涛のラッシュで勝負を決めた。

 相手に何もさせない貫録の防衛劇。その試合内容を激賞するのは、マルケス氏だ。かつて元世界6階級制覇王者の“偉人”マニー・パッキャオと幾度も激闘を繰り広げ、KO勝ちを収めた経験もあるレジェンドは、こう熱弁を振るう。

「異なる階級でいくつも防衛戦をこなしている。それだけでも十分に評価すべきだ。イノウエの凄さはもう語り尽くされているが、私はボクシングという本当に難しいスポーツを簡単そうに見せてしまうところは凄いと考えている。プレッシャーのかけ方やテクニック、コンビネーション、そしてあのボディーショットは規格外だ」

 ドヘニー戦後に、井上をプロモートする米興行大手『Top Rank』社のボブ・アラム会長は、25年のラスベガス再上陸プランを披露。来年4月と時期を設定し、「日本から何千人もの観客をラスベガスに呼び寄せるはずだから、本当に特別なものになるだろう」と説明した。

 かねてから待望されてきた井上の米興行。その一大イベントの可能性について問われたマルケス氏は「私はイノウエがアメリカにいって試合をすることは非常に良いことだと思う」と言及。その上で、日本での興行開催を続けようと価値は不滅だとした。

「彼の存在がアメリカで広く知られることは良いことだと思う。おそらく多くの人が日本を出て試合をすべきだと言うかもしれないが、考えてみてほしい。今もイノウエは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている。このドヘニー戦も例外じゃない。彼は本当に並外れた選手なんだ。日本で試合をしようともそれに変わりはない」

 百戦錬磨のレジェンドが唸る井上。その一挙手一投足には、文字通り世界の熱視線が注がれている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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