史上初の記録をいくつも生み出し続ける大谷。その“レコードメーカー”ぶりに評価は高まった。(C)Getty Images 尽きない関心に応えるように大谷翔平(ドジャース)の活躍が続いている。 現地時間9月8日、大谷は本拠地ドジャー・ス…

史上初の記録をいくつも生み出し続ける大谷。その“レコードメーカー”ぶりに評価は高まった。(C)Getty Images

 尽きない関心に応えるように大谷翔平(ドジャース)の活躍が続いている。

 現地時間9月8日、大谷は本拠地ドジャー・スタジアムで行われたガーディアンズ戦の5回に2021年にマークした自己最多に並ぶ46号ソロ本塁打をマーク。メジャー記録を更新する「46-46」を達成した。

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 前人未到の「50-50」に向け、邁進し続ける大谷。本人は「あまり意識しないようにしている。それよりは自分のいい感覚の打席を増やしたいなと思っている」と記録到達を意に介していない。だが、偉才が見せる可能性に現地でも期待は高まっている。

 MLB公式サイトは、「どちらがより歴史的なシーズンを送っているのか?」と銘打った記事を掲載。キャリア2度目のシーズン60発到達に迫るアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と大谷を比較し、論客にどちらが優れているかの意見を求める特集を組んだ。

 9人の記者による贔屓抜きの忌憚のない意見が飛び交った。その中で「大谷の方が優れている」と訴えた記者は5人。ここでは大谷がジャッジよりも高い評価を得た形となった。

 無論、ジャッジの打棒が全くの評価を得なかったというわけではない。しかし、大谷を推す記者たちは一様に“歴史的価値”の重要性を論じた。同サイトの編集長を務めているジェイソン・カタニア氏は「オオタニは、例年通りに今まで誰も成し得なかった事を今年も見せてくれようとしている。50-50だ」と強調。そして、こう続けている。

「今の野球界で最高の攻撃力を誇るジャッジには申し訳ないが、ヤンキースのキャプテンが60本以上のホームランを何度も狙うよりも、オオタニのホームランや盗塁に対する毎晩の盛り上がりの方が、この終盤戦においては、よりスリリングで、劇的で、楽しいものになる。本当に彼が50-50を達成すれば、私たちは2024年という1年を、傑出した個人成績が残された1年として永遠に振り返ることになるだろう」

 また、同サイトのコラムニストであるブライアン・マーフィー氏は「どちらを選ぶかは悩んだ。自分の気持ちに正直に回答すればオオタニだ」と断言。「オオタニはより歴史的なシーズンを送っている」と説いた。

「結局のところ、今シーズンのオオタニは、他に類を見ないものとして、より記憶に残る可能性がある。そもそもオオタニがホームランと盗塁で今年も記録を作るなんて誰が想像していただろうか。トミー・ジョン手術からの回復途中に、我々が見たこともないようなことを平然と成し遂げる選手が、我々が見たこともないようなことをさらに継続し続けることに、ただただ度肝を抜かれる。40-40ですら史上6人しかいないのに、さらにその上をいくとは信じられない偉業だ」

 果たして、大谷は“夢の領域”とも言える「50-50」をやってのけるのか。伝説的な瞬間を多くの人が待ち望んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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