園部八奏がセットを落とすことなく全米オープンジュニアのシングルス決勝へ 現地9月6日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)ジュニア部門の男女シングルス・ダブルス準決勝が行われ、女子では園部八奏…
園部八奏がセットを落とすことなく全米オープンジュニアのシングルス決勝へ
現地9月6日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)ジュニア部門の男女シングルス・ダブルス準決勝が行われ、女子では園部八奏(与野テニスクラブ/ITFジュニア女子世界ランク10位)が決勝に進出。男子では坂本怜(誉高校/ITFジュニア世界ランク3位)がシングルスで敗れたものの、同日行われたダブルスで決勝進出を果たした。
【画像】園部八奏、日本女子4人目のグランドスラムジュニア決勝進出「全米オープン」ジュニアの単複組み合わせ
2022年からアメリカのIMGテニスアカデミーで腕を磨く16歳の園部は、今年の全仏オープンとウィンブルドンでのベスト16が最高成績。第7シードとして臨んだ今大会では順調に勝ち上がると、準々決勝では第4シードのテオドラ・コストビッチ(セルビア/女子同6位)に6-3、6-4でストレート勝ち。セットを落とすことなく、4強入りを果たした。
第8シードのミンジー・シュー(イギリス/同14位)との準決勝では、先にブレークした園部だったが、リードを守れない。それでもキレのある鋭いストロークでシューにリードを許さず。5-4とセット終盤の大事な局面では、攻撃的なリターンでシューを苦しめ、最後はフォアハンドのウィナーを奪って、第1セットを取った。
第2セットでも第1セット同様に競った戦いとなったものの、5-4の第10ゲームでシューの足元へのリターンが決まり、ストレートで試合を締めた。
グランドスラムジュニアでの女子シングルス決勝進出は、2010年ウィンブルドンでの石津幸恵以来14年ぶりで、全米オープンに限ると1993年の吉田友佳以来のこと。グランドスラムでの優勝となれば、1969年に全仏オープンとウィンブルドンを制した沢松和子以来、55年ぶり史上2人目となる。
決勝では、第3シードのイバ・ヨビッチ(アメリカ/女子同5位)を6-0、3-6、6-3で破ったミカ・ストイサビレビッチ(イギリス/女子同33位)と対戦する。園部はストイサビレビッチに昨年のウィンブルドン、全米オープンで逆転負けを喫している。ITFの公式戦で1年ぶりの対戦となる決勝で雪辱を果たし、快挙となるだろうか。
また、男子では今年の全豪オープンジュニアを制し、5月にはITFジュニア世界ランク1位に輝いた坂本が登場。第3シードとしてセットを失わずに4強に入ったが、第12シードのラファエル・ホダル(スペイン/同16位)との準決勝ではショットが乱れた。
第1セット、坂本はアンフォーストエラーを重ねながらも、2-4から追いついたものの、第8ゲームで再びリードを許して3-6でセットを失う。続く第2セットでもプレーが噛み合わず、コートにショットが収まらない。第5ゲームでようやくサービスキープしたものの、プレーレベルは最後まで上がらずに、1-5の第7ゲームも落として万事休す。ストレートで敗れて決勝進出とはならなかった。
シングルスで敗れた坂本は、マキシム・ムルバ(チェコ/同6位)と組んで第1シードとして出場しているダブルスでもベスト4入り。シングルス準決勝後に行われたダブルス準決勝では、第3シードのヘンリー・ベルネ(スイス/同25位)/ニコライ・ブドコフ・ケア(ノルウェー/同1位)を7-5、6-3で下して、全仏オープン以来2度目の決勝に進んだ。
決勝ではノーシードから勝ち上がってきたデニス・ペタク(チェコ/同79位)/フリン・トーマス(スイス/同51位)と対戦する。