ボッタスはF1ストーブリーグにおいて注目のドライバーとなっている(C)Getty Images F1の来季のストーブリーグはほぼ終盤戦に入った。 レッドブルの育成出身で二輪の元500CC世界王者、ミック・ドゥーハンを父に持つジャック…

ボッタスはF1ストーブリーグにおいて注目のドライバーとなっている(C)Getty Images

 F1の来季のストーブリーグはほぼ終盤戦に入った。

 レッドブルの育成出身で二輪の元500CC世界王者、ミック・ドゥーハンを父に持つジャック・ドゥーハン(オーストラリア)がアカデミードライバーとして所属するアルピーヌとレギュラードライバー契約を締結。残りシートはメルセデス、RB、2026年からアウディワークスとなるキックザウバーの3席となった。が、パフォーマンス不足を指摘されるレッドブルのセルジオ・ペレスが母国レースのメキシコGP後に解雇される可能性もあり、実質的な空席は4つだという。

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 メルセデスのシートはF2ドライバーで同チームのジュニア選手でもあるアンドレア・キミ・アントネッリ(イタリア)が、確定。来季のフェラーリ入りが内定しているルイス・ハミルトンの後釜と見込まれている。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンがメルセデス入りを画策し、前戦オランダGP後の夏休み期間中に交渉が続けられたようだが、レッドブルと複数年契約を交わしていることもネックとなり、来季については断念。それを証拠に今週末のイタリアGP(9月1日決勝)のフリー走行1回目にジョージ・ラッセルのマシンでアントネッリを初起用した。

 残念ながら最終セクションのパラボリカでコースアウトしてクラッシュしたものの、メルセデスF1チームは現地8月31日、アントネッリを2025年からレギュラードライバーとして起用すると発表した。今回のお披露目はフェルスタッペンとは破談になったことを暗に示したとの見方が強い。

 レッドブルのリザーブドライバーのリアム・ローソン(ニュージーランド)もほぼ当確。レッドブルのペレスが解雇されれば、今季の後半戦からレギュラーに前倒し起用される可能性があり、同時にダニエル・リカルド(オーストラリア)のRB続投も決まる。ペレスが来季も残留する場合はひとまずは角田裕毅のチームメートとしてRBに籍を置くことになり、リカルドは弾き出されることになる。

 となると激しい争奪戦を繰り広げているのはキックザウバーの1席だけとなる。バルテリ・ボッタス(フィンランド)、周冠有(中国)の現レギュラーよりも早くアウディの地元ドイツ出身のニコ・ヒュルケンベルグとの選手契約を成立させ、ドイツ色を鮮明にさせた。

 F1関係者は「未知数のアウディ製パワーユニットを26年から積むことから、移行段階にある来季のキックザウバーにはボッタスの経験値と堅実で安定感ある走りは欠かせないとの声も強い」としているが、チーム側が焦る必要はない。もう1人はじっくりと品定めして決めるとみられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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