第60回新潟記念(9月1日/GIII、新潟芝2000m)は過去10年で3連単の平均配当が19万9563円、また1番人気が5年連続馬券外となっている順当にはおさまらないレース。今年も穴馬台頭が大いに期待できる。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「バラジ」を取り上げる。
◆【新潟記念2024予想/穴馬アナライズvol.1】潜在能力は“3走前”で証明済み ハンデ戦の「歪み」で千載一遇のチャンスとなる妙味
■バラジ
前走の目黒記念は11番人気8着。一見、ただの凡走に映るが、勝ち馬シュトルーヴェから0秒4差と、着順から受けるイメージほど大きく負けていない。レース内容もまずまずで、2番手追走から直線で一度は抜け出し、残り100m手前まで先頭を譲らないしぶとさを披露。流れひとつで上位進出は可能な競馬だった。
キャリア21戦のうち、右回りは2回のみのサウスポー。昨年3月に右回りを使ってからは、ここまで一貫して左回りのレースを選択している。新潟はこれまで【2.2.0.1】と好相性を誇り、唯一の馬券圏外となったのは、直線で進路がなく、大外まで持ち出すのに時間を要した昨年の新潟記念。進路が開けると鋭く追い込み、勝ち馬から0秒4差の5着だったことを思えば、スムーズならもっと際どかったはずだ。
鞍上の菅原明良とは、今年3月の金鯱賞以来のコンビ復活となるが、同騎手は昨年の新潟記念10番人気3着、一昨年も10番人気1着と、2年連続で大穴を持ってきている。3年連続の波乱演出まであってよく、人馬ともに「大得意」の舞台で大きく狙ってみたい。
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