オランダGPでクラッシュしたサージェントは厳しい立場に置かれている(C)Getty Images F1のウィリアムズがパフォーマンス不足が続く2年目のローガン・サージェント(アメリカ)を解雇し、早ければ次戦イタリアGP(9月1日決勝…
オランダGPでクラッシュしたサージェントは厳しい立場に置かれている(C)Getty Images
F1のウィリアムズがパフォーマンス不足が続く2年目のローガン・サージェント(アメリカ)を解雇し、早ければ次戦イタリアGP(9月1日決勝)でドライバー交代することを検討し始めた。レース専門メディアの『Motorsports.com』などが8月26日に伝えた。
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F1元王者のミハエル・シューマッハーを父に持つ元ハースのミック・シューマッハー(ドイツ)やレッドブルのリザーブドライバーで昨季はアルファタウリ(現RB)でシーズン途中に代役参戦したリアム・ローソン(ニュージーランド)が後任候補に挙がっている。
サージェントは前戦オランダGPのフリー3回目にクラッシュし、直後に火災を起こすなどして車両は激しく損傷。メカニックらは応急修理を強いられた。
しかもチームは今季型車両FW46の大型アップデートをしたばかり。これにはチーム首脳陣も怒り心頭で、ジェームス・ボウルズ代表は「最悪のタイミングとは、新しいパーツを入れた直後にそれを壁にヒットさせてしまう時を指す」と語ったほか、独メディアによると、残りシーズンについての選手起用について検討する必要があるとも認めていた。
今季のチームはエースのアレクサンダー・アルボン(タイ)がモナコ、イギリスで9位入賞を果たし、計4点を獲得。コンストラクターズポイントで10チーム中9位につけるが、サージェントは今季11位が最高位。第4戦日本GPでフリー走行でクラッシュし、スペアパーツが足りなくなる事態になるなど予定外の出費を強いられた。
来季はアルボンとフェラーリから移籍するカルロス・サインツ(スペイン)の2人の起用が決まっており、サージェントは今季限りでF1を離れる可能性が高い。そこで残りシーズンでサージェントに代わる別のドライバーを投入したいとウィリアムズ側は考えているようだ。
後任候補のミックは2021年にハースでF1デビューし、2シーズンを戦ったものの、最高位は22年オーストリアGPの6位で、入賞したのはわずか2回。ハースとの契約が満了した昨年からはメルセデスでリザーブドライバーを務めている。ウィリアムズはメルセデス製パワーユニットを使用していることからミックを起用してもおかしくない。
このほかレッドブルでリザーブを務めるローソンもレンタル移籍するのでは、との観測も出ている。コンストラクターズランクで8位のアルピーヌとは9点差。今季は残り9戦もあり、展開次第では逆転できる可能性もある。ウィリアムズが早めに手を打つかどうか注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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