「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は25日、代々木第二体育館にて女子の開幕戦が行われ、木下アビエル神奈川が日本生命レッドエルフと対戦。ゲームカウント3ー1で勝利した。 試合前にはパリ五輪に出場した選手たちが登場し、大観衆を前にス…

「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は25日、代々木第二体育館にて女子の開幕戦が行われ、木下アビエル神奈川が日本生命レッドエルフと対戦。ゲームカウント3ー1で勝利した。

試合前にはパリ五輪に出場した選手たちが登場し、大観衆を前にスピーチをする場面が見られた。

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■超満員の3,176人が詰めかける

前日の男子に続いて女子開幕を迎えたTリーグの新シーズン。会場には超満員となる3,176人の観客が詰めかけた。

試合に先駆けて行われたのがTリーグ特別賞の授与式で、パリ五輪の女子団体戦銀メダルに輝いた早田ひな(シングルスで銅も獲得)、平野美宇、張本美和が登場。パリで躍動した3選手が日本の大観衆を前に“凱旋”を果たし、それぞれの想いを語った。

早田は「3年間の選考レースからパリ五輪まで、たくさんの方に応援していただいてありがとうございました。たくさんの方に支えられて日本からの応援が力になってシングルスの銅メダル、団体戦の銀メダルを獲得することができました」とあいさつ。

「自分自身は五輪で試合をしている時にこんなにも皆さんの応援がパワーに変わるんだなと改めて感じたので、今日の試合は残念ながらここでプレーすることはできないんですけど、両チームの選手全員の応援をお願いしたいと思います」と言葉を紡いだ。

シングルスと団体戦で奮闘した平野は、「選考会から五輪までたくさんの応援ありがとうございました。選考会からたくさんの方が応援してくれたお陰で初めてのシングルス代表出場権を獲得することができて、ずっと目標にしていた舞台でプレーすることができてとても幸せな時間でした」とコメント。

さらに最後には、「この経験を活かして今日のTリーグや今後の卓球人生につなげていきたいと思いますし、まずは私は今日ここでプレーすることになるので、今日はたくさんの方に試合を観てもらって、卓球やTリーグを好きになってくれたら嬉しいなと思います」と想いの丈を述べた。

■張本美は2点起用で大観衆に応える

張本美和 撮影:SPREAD編集部

初出場の五輪を終えた張本美は、「今回はこのような素晴らしい賞を受賞することができて嬉しく思います。パリ五輪の応援ありがとうございました。木下アビエル神奈川は今年は『王座奪還』を目指してチーム一丸で頑張るので、応援よろしくお願いします。今日は楽しんでいってください」と締めくくると、会場からは大きな拍手が贈られた。

試合では日本生命のエース、早田はパリで負った怪我の影響もあり欠場したものの、KA神奈川の張本美は1番手のダブルス、2番手のシングルスで2点起用されそれぞれ勝利。3番手で出場した平野は16歳の竹谷美涼相手に1ゲームを奪われたものの、3ゲームを奪い返しチームを勝利に導き、五輪帰りの選手が観衆の期待に応えた。

7シーズン目を迎えたTリーグ開幕戦で、試合前から終了後まで熱気を見せた代々木第二体育館。パリ五輪への熾烈な競争を勝ち抜き、大舞台で躍動した選手たちの“凱旋試合”となった会場で見られた一つひとつの歓声や熱量、パワーからはスポーツの持つ可能性や、勝敗だけでは表すことができない価値があると感じられた。

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