五輪の大舞台で独特のパフォーマンスを披露したガン。(C)Getty Images パリ五輪で初採用の新競技「ブレイキン」。そこで披露されたパフォーマンスを嘲笑されて波紋を呼んでいるのが、女子豪州代表として出場したレイチェル・ガン(ダ…

五輪の大舞台で独特のパフォーマンスを披露したガン。(C)Getty Images

 パリ五輪で初採用の新競技「ブレイキン」。そこで披露されたパフォーマンスを嘲笑されて波紋を呼んでいるのが、女子豪州代表として出場したレイチェル・ガン(ダンサー名・Raygun)だ。

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 帽子、ウエアが緑と黄色で「クロネコヤマト」の制服と似ていることから日本で話題になったガン。しかし、身体をクネクネとした独創的すぎるダンスは、海外で嘲笑の的に。3試合とも0点という結果も受けて豪州国内でも批判の声は高まり、代表選考をめぐっても、政府に5万人近い人が署名した請願書が出される異例の事態となった。

 ただ、パリ五輪で豪州を代表する責任を背負った同胞アスリートは、ガンを擁護する意見を口にする。女子競泳代表で、400メートル自由形で金メダルに輝いたアリアーン・ティトマスは、母国のニュース番組『The Project』で「もっと彼女の立場になって考えるべき」と断言。「どんな状況だろうと一方的な攻撃は良くない。この一件で、誰もがこんなにも彼女を動揺させているなんて信じられない。本当にどうかしてる」と誹謗中傷被害も出ている異様な雰囲気を批判した。

 また、大会期間中に選手村でガンと交流があり、「色んな国の選手たちが彼女のために輪を作り、ダンスバトルをして、みんなで楽しんだ」というティトマス。「彼女はオーストラリアのオリンピック選手だし、私は彼女とはいい関係にある。だからこそ言わせてもらうと、誰もいじめるべきじゃない」と国内に呼びかけている。

 当のガンも国内からの批判に「私の家族や、友だち、オーストラリアのブレイキンのコミュニティ、そしてストリートダンスのコミュニティを苦しめるのはやめて」と訴えているが、波紋は広がるばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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