「パリ2024オリンピック」バドミントン混合ダブルスで東京大会に続き2大会連続の銅メダルを獲得した「ワタガシ」こと、渡辺勇大・東野有紗組がペアを解消することになった。所属先のBIPROGYが16日に発表した。2連覇が懸かるジャパン・オープン…

「パリ2024オリンピック」バドミントン混合ダブルスで東京大会に続き2大会連続の銅メダルを獲得した「ワタガシ」こと、渡辺勇大・東野有紗組がペアを解消することになった。所属先のBIPROGYが16日に発表した。2連覇が懸かるジャパン・オープン(20~25日、横浜アリーナ)が、2人で戦う最後の大会となる。その後、渡辺は混合ダブルスで新しいペアと、東野は女子ダブルスで活動していく予定となっている。

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■「13年間組んでくれたパートナーに感謝」

「ワタガシ」の2人は福島・富岡一中で出会い、2012年にペアを結成。全英オープンを3度制覇したほか、世界選手権でも19年から4大会連続でメダルを獲得するなど押しも押されもせぬ日本を代表するペアとして活躍してきた。

五輪は21年の東京大会において、日本混合ダブルスで初の表彰台となる銅メダルを獲得。そして今回のパリ大会でも銅メダルに輝き、日本バドミントン界初の2大会連続表彰台に立った。

2人はBIPROGYの公式サイトを通じてコメントを発表したほか、自身のSNSでも心境をつづった。

渡辺は「ペアを組んで13年、自分自身を大きく成長させてくれた13年でした。勝ち負けも喜びも悲しみもバドミントンコートで起きた全てを共にしてきました。感謝しかありません。感謝してもしきれません。ありがとうございました」などと記した。

■東野「強い女子ダブルスの選手になりたい」

一方、東野は「辛いことを乗り越えて、嬉しいことは共に喜び13年間組んでくれたパートナーには感謝の気持ちでいっぱいです」としたほか、「日本ユニシス(現BIPROGY)に入社前、たくさんの先輩方に憧れて、先輩方のようなプレーヤーになりたいと思って入社しました。その時は先輩方みたいな強い女子ダブルスの選手になりたいと思っていました。その夢を叶えたいです」と決意を口にし、混合ではなく女子ダブルスで頂点を狙う意向を改めて示した。

9月の全日本社会人選手権に向けては、渡辺が田口真彩、東野が桜本絢子とのペアでエントリーを済ませており、今回の発表以前からファンの間では五輪後の解散についてささやかれていた。

今後は2人の“新パートナー”にも注目が集まりそうで、特に渡辺と組む田中は23年の女子ダブルス世界ジュニア王者であり、すでにアイドル的人気を博している若手有望株。「ワタガシ」の第二章からも目が離せないことは確かだ。

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