久保は選手として成長できる環境を選んだ(C)Getty Images レアル・ソシエダの久保建英が今夏、サウジアラビアのクラブからオファーを受け、断っていたことが欧州メディアで伝えられている。仏サッカーサイト『France Foot…

久保は選手として成長できる環境を選んだ(C)Getty Images

 レアル・ソシエダの久保建英が今夏、サウジアラビアのクラブからオファーを受け、断っていたことが欧州メディアで伝えられている。仏サッカーサイト『France Football』のインタビューに対し久保が語ったとして、4年契約で1億6000万ユーロ(約256億円)という内容だったと明かしたという。

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 このニュースを受け、スペインメディア『as』も反応。現地時間8月11日、「日本人選手はサウジアラビアからの目まぐるしいオファーを拒否したことを認めた」と報じている。

 同メディアは、「タケフサ・クボはレアル・ソシエダからの移籍を望んでいない。この日本人選手はアノエタに満足しており、周囲の信頼も厚く、移籍する理由が見当たらない」と綴りながら、久保が明かしたサウジアラビアからのオファーに言及。「この金銭的なオファーは、自分や身近な人たちの経済状況が一生解決しない選手にとっては、断りにくいものに思えた。しかし、それは国際レベルで、そして何よりもヨーロッパレベルで、彼の夢であったチャンピオンズ・リーグでプレーすることができなくなるため、彼の最高のサッカー人生を『あきらめる』ことを意味した」として、久保の胸の内を読み解いている。

 さらに、「経済面は二の次で、まだいくつかの段階がある選手としてのキャリアを素晴らしいものにすることに集中している」と綴っており、その上で久保が「子供の頃から私にとって最も重要なことは、最高の選手と対戦し、最高の選手と一緒にプレーすることだった」と語ったコメントも紹介している。

 加えて同メディアは、「日本人サッカー選手はオイルマネーに誘惑されなかったため、自分のニーズを満たす別の提案を受け取るまで、チュリ・ウルディンを着続けるだろう」と見通すとともに、「とはいえ、将来的にサウジアラビアの冒険への扉が閉ざされるわけではないようだ」と指摘。久保自身による、「いつか、近いうちに、あるいは遠い将来、サウジアラビアがスポーツ面でのメリットに基づいて世界最高のリーグになったら、私は行きます。しかし、今のところ魅力があるのは経済的な面だけだ」との主張も伝えている。

 また『as』では他に、サウジアラビアからのオファーの前にプレミアリーグのリバプールも、久保獲得に動いていたものの、「交渉は頓挫した」とも記している。やはり現在、久保が求める環境がレアル・ソシエダであり、ラ・リーガであることに疑いの余地はない。クラブ在籍3シーズン目となる今季もどれだけの成長を遂げるのか、大いに楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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