レース史上初の関東馬Vなるか。今年の小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)には、ラジオNIKKEI賞2着のシリウスコルト(牡3、美浦・宗像義忠厩舎)やディープインパクト産駒のレッドランメルト(牡5、美浦・国枝栄厩舎)など、美浦から4…

 レース史上初の関東馬Vなるか。今年の小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)には、ラジオNIKKEI賞2着のシリウスコルト(牡3、美浦・宗像義忠厩舎)やディープインパクト産駒のレッドランメルト(牡5、美浦・国枝栄厩舎)など、美浦から4頭が参戦予定。

 今年で60回目を迎える小倉記念だが、関東馬は未勝利。84年のグレード制導入以降に限れば延べ20頭が参戦し、17年のサンマルティンと21年のヒュミドールの2着が最高着順となっている。例年は美浦から長時間の輸送を強いられる小倉が舞台とあって、そもそも関東馬の出走は稀。しかし、今年は中京が舞台とあって、84年以降では最多の4頭がエントリーしてきた。

 中でもエース格は3歳のシリウスコルトだ。3走前の弥生賞が3着、前走のラジオNIKKEI賞がアタマ差の2着と、重賞で差のない競馬を見せている。脚質に自在性があるのも強みで、ここでも十分にチャンスがあるだろう。また、ディープインパクト産駒のレッドランメルトは前走の七夕賞が見せ場十分の6着。ようやく復調気配なので、上位争いになるかも。さらにはファユエン(牝6、美浦・勢司和浩厩舎)も前崩れの展開になれば見せ場以上があっていい。

 中京開催という好機を逃すことなく、関東馬の戴冠となるか。歴史をつくるかもしれない4頭の走りに注目だ。