セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の月間大賞公開選考会が8月5日に実施され、6・7月度の月間大賞に髙橋宏斗(中日)が選出された。■第5回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら…

セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の月間大賞公開選考会が8月5日に実施され、6・7月度の月間大賞に髙橋宏斗(中日)が選出された。


■第5回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://youtube.com/live/-BPCUJQC1yo

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https://cl-award.jp/


■「今、日本ナンバーワンじゃないかな」

 昨季新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、宮本慎也氏(ヤクルト)、佐々木主浩氏(DeNA)、川上憲伸氏(中日)、鳥谷敬氏(阪神)、前田智徳氏(広島)の各球団のレジェンドOBたちが、番組内で、独自かつ話題性やチーム状況など総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。

 交流戦明けから酷暑が続いた戦い中での「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団ノミネート選手には、勝負強い打撃で4度のノミネートプレーを記録して4番として存在感を示した岡本和真(巨人)、対象期間中に打率.308で決勝弾&サヨナラ打を記録したJ.オスナ(ヤクルト)、登板5試合で完封1試合を含む3勝を挙げた東克樹(DeNA)、登板6試合で5勝&防御率0.40と圧巻の投球を続けた髙橋宏斗(中日)、7月下旬に一気に調子を上げて7月28日の中日戦での延長サヨナラ打も印象的だった森下翔太(阪神)、正遊撃手として好守に加えて粘り強いバッティングも披露した矢野雅哉(広島)が選出された。

 この候補者を揃えて迎えた公開選考会での投票では、「最も勝利に貢献した選手」という選考基準が改めて示された中ではあったが、髙橋が5票(川上氏、佐々木氏、高橋氏、宮本氏、前田氏)を集めて一発決定。唯一、この日の番組を欠席した鳥谷氏からは「打撃だけではなく、それ以上に守備面での貢献度を評価したい」との伝言とともに矢野に1票が入り、同じ遊撃手出身の宮本氏は「分かる!」と同調したが、「心情的には(矢野に)票を入れたかったけど、それ以上に(髙橋が)圧巻の成績だった。山本由伸がメジャーへ行った今、日本ナンバーワンじゃないかなと思う」と脱帽。他のOB陣も髙橋の選出に深く頷き、「だって5(勝)だからね」(佐々木氏)などと、その活躍ぶりを改めて称賛した。

【写真提供:共同通信社】

■49奪三振&33イニング連続無失点

 愛知県出身の髙橋は、中京大中京高からドラフト1位で入団した地元生え抜きの右腕。長身から繰り出す伸びのあるストレートを武器にプロ2年目の2022年に6勝(7敗、防御率2.47)、2023年に7勝(11敗、防御率2.53)を挙げると、高卒4年目の今季はシーズン初登板が4月28日と出遅れたが、そこから交流戦までの7試合で3勝0敗、防御率0.56と進化した姿を見せた。そして交流戦明けからの今回の対象期間では、6試合に先発登板して5勝1敗、防御率0.40と相手をねじ伏せる異次元のピッチング。計45イニングで49奪三振をマークし、勝った試合はすべて無失点で、6月末から33イニング連続無失点を継続した。この働きに中日OBの川上氏は「(チームが)髙橋宏人でしか勝てないという時期もあったぐらい」と頭を掻きながら、「どんどん調子が上がっている。ストレートの球威がさらに上がって、ストレートで抑えるシーンが増えてきている。今かなり充実している。セ・リーグではナンバーワン」と評価した。

 今年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度がヤフーレ(ヤクルト)、5月度は小園海斗(広島)が選ばれた。ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信される。公開選考会を含めた「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナーが設けられ、今回はセ・リーグ6球団の後半戦の“気になるポイント”なども討論された。次回は9月9日(月)、19時配信開始予定となっている。