能登半島地震で被災した石川県珠洲市と、福島県、東京都八王子市の少年野球チームによる交流試合が3日、八王子市高月町の滝ガ原運動場であった。交流試合は被災地の子どもたちを野球を通して元気づけようと2011年から開かれており、今年は「珠洲学童野…

 能登半島地震で被災した石川県珠洲市と、福島県、東京都八王子市の少年野球チームによる交流試合が3日、八王子市高月町の滝ガ原運動場であった。交流試合は被災地の子どもたちを野球を通して元気づけようと2011年から開かれており、今年は「珠洲学童野球クラブ」所属の小学3~6年の11人のほか、福島市を中心に活動する「ふくしまBS」の12人を招いた。東京都と都スポーツ協会が主催し、ASA元八王子など協賛。

 開会式で珠洲市の小学6年生、藤野結大(ゆいと)さん(11)は「グラウンドに仮設住宅が建つなどで練習できない苦しい日々が続きましたが、今は楽しい日々を大切にして、感謝を忘れずに全力で戦いたい」と選手代表の言葉を述べた。

 交流試合は4日もあり、滞在中は一緒にバーベキューをしたり、都内観光をしたりして親交を深める。八王子市の小6、福島世惟(せい)さん(12)は「せっかく来てくれたので、野球でお互いに仲良くなれれば」と話していた。(上田学)