第16回レパードステークス(4日/GIII、新潟ダート1800m)にはユニコーンS3着のミッキーファイト、3連勝で2勝クラスを勝ち上がってきたジーサイクロン、青竜S勝ちのソニックスターなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ロジアデレード」を取り上げる。

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■ロジアデレード

【中間調整】初勝利までに4戦を要したが、その4戦目の未勝利勝ちが7馬身差圧勝なら才能十分。クラスが上がってからも崩れず走れており、いわゆる勝ち味に遅いが安定感はたっぷりというタイプだ。3カ月の休養を挟んで臨んだ前走・1勝クラスでは自然とハナに立ち、後続をいったん引き付けてからロングスパートで突き放すという味のある内容で勝ち切った。なにかひと皮剥けたような勝ちっぷりで、重賞のメンバーに入っても見劣りはしなさそう。

夏場の中2週で重賞レパードSへ挑戦。1週前追いはパスしレース当週だけ時計を出しても不思議はないところだが、1週前は坂路で終いだけ重点とはいえ速い時計を出してきた。ラスト2Fラップ13秒9-12秒4(馬なり)ときっちり加速ラップだったのもいい。

【最終追い切り】今回で3戦連続騎乗となる内田騎手が跨り、坂路で併せ馬。準オープン馬ホウオウフウジンに取り付いて併走に持ち込み、追われてバタつく相手を横目に圧倒の手応えを保ち併入とした。どちらが年長馬かわからないほどに落ち着きある走りができていたのは好感。全体時計は平凡ながら13秒3-12秒4(馬なり)とこの日もきっちり加速ラップ締めだった。

【見解】夏場の中2週でも中間に2本速い時計を消化。うち1本は格上相手の併せ馬とあって、健康状態はすこぶる良好と言える。前走が休み明けでの快勝だったが、反動どころか上積みを大きく見込んで良さそうだ。逃げてもいいし、控える競馬もドンと来い。東京、中京で崩れておらず新潟の左回りもなんなくこなしそう。上位進出の可能性十分。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう) 【重賞深掘りプロジェクト】調教ライター。競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。