「パリ2024オリンピック」の卓球競技は2日、女子シングルスの準決勝が行われる。第3シードの早田ひな(日本生命)は第1シードの孫穎莎(中国)と対戦する。初戦から強さを見せつけて勝ち上がってきた早田が、決勝進出をかけて中国の絶対女王との大一番…
「パリ2024オリンピック」の卓球競技は2日、女子シングルスの準決勝が行われる。第3シードの早田ひな(日本生命)は第1シードの孫穎莎(中国)と対戦する。
初戦から強さを見せつけて勝ち上がってきた早田が、決勝進出をかけて中国の絶対女王との大一番を迎える。
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■北朝鮮選手との“再戦”を制す
早田は日本勢2大会連続金メダルを狙った張本智和(智和企画)との混合ダブルスでは北朝鮮ペアにまさかの初戦敗退。自身初の五輪の舞台で、その後のシングルスでの立て直しが求められた。
そんななか、シングルスでは1回戦から本来の早田の強さが見られ、デボラ・ビバレッリ(イタリア)、ディナ・メシュレフ(エジプト)、ユアン・ジアナン(フランス)相手にはそれぞれ4-0のストレート勝ち。さらに、混合ダブルスのリベンジマッチとなったピョン・ソンギョン(北朝鮮)との準々決勝ではフルゲームを制し、日本勢唯一のベスト4進出を決めてみせた。
一方の孫穎莎も前回東京五輪で銀メダルに終わっており、そこから飛躍した今大会では三冠獲得も視野に入れての戦い。1回戦のジウリア・タカハシ(ブラジル)戦から準々決勝の鄭怡静(台湾)戦までオールストレート勝ちと、絶対本命に相応しい強さを見せつけてきた。
早田は孫穎莎に対して国際大会で0勝15敗といまだ未勝利。「打倒・中国」を果たしての金メダル獲得を掲げてきた早田にとって、パリで迎える大一番で孫穎莎相手にどのような戦いを見せられるかは大きな注目となる。
勝てばこの日、シン・ユビン(韓国)を下し決勝進出を決めた東京五輪金メダルの陳夢(中国)が待つファイナルへたどり着く。早田が五輪本大会で歴史的初勝利を収めメダルを確定させ、世界一に王手をかけられるか。
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