8月1日(現地時間7月31日)、アメリカ代表はパリオリンピックのバスケットボール男子グループ予選C組の南スーダン代表の試合に…
8月1日(現地時間7月31日)、アメリカ代表はパリオリンピックのバスケットボール男子グループ予選C組の南スーダン代表の試合に勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)はこの試合で不出場に終わっているが、試合に出ていないにも関わらず現地の観客からはエンビードに対するブーイングが巻き起こっていた。
このブーイングは、当初フランス代表入りを強くほのめかしておきながらも、最終的にアメリカ代表入りを決めたエンビードの決断に失望したフランスのファンによるものである。さらに、エンビード自身がフランス代表としてプレーしたい意思を記したエマニュエル・マクロン大統領宛の手紙が流出したことなども重なって、フランスではエンビードを“裏切り者”扱いする動きが活発化している。
もっとも、同じチームUSAで活躍しているアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は、この件について全く関知していなかった模様。現地メディア『Basketnews.com』によると、エドワーズは南スーダンとの試合におけるブーイングに対して以下のように発言していたという。
「何が起きてるの?なんで彼(エンビード)がいつもブーイングを受けているかわからない」
たとえチームメートであっても、バスケットボールに関係のない物事には一切興味を示さないところにエドワーズのスター性を感じるが、その後の行動にこそエドワーズの大物っぷりが示された。ブーイングの理由を知ったエドワーズは、笑いをこらえきれないまま次のように語った。
「いや、ウェンビー(ビクター・ウェンバンヤマ)とルディ(・ゴベア)がいるじゃん。エンビードがあの2人と一緒にコートに立つ必要があるか?ウェンビーとルディがいて、まだ何を求めるっていうんだ?3人も7フッター(身長213センチ以上のビッグマン)が必要だっていうのか?」
ある種正論ともとれる主張を、エドワーズは笑いながら繰り広げた。エドワーズの発言がフランスのファンを黙らせることはないだろうが、エンビード本人もエドワーズの図太さを見習って、ブーイングを気にせず金メダル獲得に邁進してもらいたいばかりだ。