射撃で銀メダルを獲得したディケチ(右)。(C)Getty Images 五輪の檜舞台で異彩を放った名手が話題を集めた。現地時間7月30日に行われたパリ五輪の射撃・混合10mエアピストル団体で銀メダルを獲得したトルコのユスフ・ディケチ…

射撃で銀メダルを獲得したディケチ(右)。(C)Getty Images

 五輪の檜舞台で異彩を放った名手が話題を集めた。現地時間7月30日に行われたパリ五輪の射撃・混合10mエアピストル団体で銀メダルを獲得したトルコのユスフ・ディケチだ。

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 51歳の名手が異彩を放った。多くの選手が競技用ゴーグルやイヤーマフなどの装備を着用して競技に臨む中、ディケチは何の道具も身に着けず、Tシャツ姿というラフな格好で参戦。左手をポケットに入れる独特のフォームで的を狙いすまし、高得点を叩き出した。

 銀メダル奪取を果たした結果もあり、白髪交じりで、ダンディーな雰囲気も醸し出すディケチには熱視線が注がれた。日本のXでは彼が道具を装着していなかった姿から「無課金おじさん」が一時的にトレンド入り。小さくない話題を巻き起こした。

 もっとも、彼の経歴は凄まじい。トルコ国家憲兵隊の退役下士官級軍曹であるディケチは、元々兵士として射撃のスキルを磨いていた。

 その存在は国際的にも大きな注目を集めている。米紙『USA Today』は国内のXで「このスナイパーを連れてきたのは誰?」「映画の中の人ですか」「かっこよすぎる」と言った反響が相次いだことを紹介。その上で「限られた装備でポケットに手を入れて射撃している写真により、ディケチはパリ大会で一躍、伝説級の選手となった」と絶賛した。

 世界的に「バズッた」ディケチ。その存在に対する反響はしばらく止みそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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