河村は29得点と気を吐いたが、「勝てた試合だった。自分の責任」と語った(C)Getty Images パリ五輪・1次リー…

河村は29得点と気を吐いたが、「勝てた試合だった。自分の責任」と語った(C)Getty Images

 パリ五輪・1次リーグB組の第2試合が7月31日に行われ、日本代表は開催国のフランス代表に90-94で敗れた。不運な判定に泣き、オーバータイムまでもつれ込んだ文字通りの死闘を「元日本代表選手」はどう見たのか。W杯や東京五輪で世界と戦い、現在はシーホース三河で活躍するシェーファーアヴィ幸樹に試合の感想を聞いた。

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 あんまり言いたくないですが、判定に泣かされましたね。八村塁選手の2回目のアンライクスポーツマンファウルや第4クオーター終盤の河村勇輝選手のファウルとか、日本にとっては”アンラッキー”としかいいようがないです。特に河村選手のファウル。あれを吹かれたら厳しいです。

 本当に歴史を変えられそうな試合でした。こういうトーナメントでは勝たなきゃいけないので、結果が出なかった悔しさはありますが、歴史に残る試合だったと思います。優勝争いに加わるような開催国のチームに対して、内容で勝っていたと言ってもいい試合ができた。今のところ、パリ五輪のすべてのバスケの試合でベストゲームと言えると思うし、間違いなく多くの人にインパクトを与えた試合になったと思います。

 それだけに悔しいですね。ショックな敗戦でしたから、選手たちのメンタルが心配です。これは本当に悔しい。

 正直、言うことがないくらい日本は良かったです。世界トップレベルの相手に勝つために、3ポイントを高確率で決めて、攻撃でも守備でもアグレッシブに行く、という自分たちの狙いどおりの展開ができた。序盤はフランスのシュートが入っていてリードされましたが、時間が経過していくうちに日本ペースに持ち込めたし、試合の流れは掴んでいました。

 相手のサイズがあるのでインサイドの得点はそれほどできなかったんですが、フランスのディフェンスのプレッシャーが比較的緩いのもあって、外からシュートは打てたし、ドライブも良いタイミングでいけていました。リバウンドに関しても、チームとして取りに行こうという意識が高く、ドイツ戦同様に戦えていたと思います。

 この試合で印象に残ったプレーは、八村選手が退場した後のプレーでした。八村選手の退場で、どうしても嫌な空気が漂っていた。そこで河村選手が「3&1」を決めた。あれで大きく流れが日本に傾いたと思います。

 もう一つは、渡邉飛勇選手のプレーですね。ドイツ戦はあまりプレータイムがなくてパフォーマンスを見せるシーンがなかったんですが、フランス戦は八村選手の退場後は出ずっぱりだったし、リバウンドにもしっかり飛び込んで、仮に取れなくても相手に取らせないように身体を張っていました。そして、ルディ・ゴベア選手へのブロック。感動的でしたね。あのプレーを見たときは、「今日は勝つ日だ」と思ったほどです。そういうビッグプレーもあったから、雰囲気はありましたよ。

 それにしても、改めて八村選手と河村選手のファウルは、”アンラッキー”としかいいようがないですね。八村選手のアンスポはNBAだったらよくある”普通のファウル”でしたし、河村選手のファウルは正直、ファウルじゃないように見えました。ただ、ああいう場面ではファウルをコールされる状況を作ってしまうと……。

 といっても、これは結果論です。試合をしていると、ファウルなのに取られなかったり、ファウルじゃないのに取られたりするシーンなんて、いくらでもあります。それが日本にとって大事なシーンで出てしまった。本当に“アンラッキー”でした。

 選手が気持ちを上手く切り替えられるか心配ですが、このフランス戦のようなバスケができれば、ブラジルに対しても十分に勝機はあります。それこそブラジルには八村選手レベルの選手はいないし、チームとしてもタレントの質で大きく劣っているわけではない。もちろん日本がチャレンジャーの立場ではありますが、しっかり準備して、自信を持って、ベストなパフォーマンスを披露できれば、歴史の扉を開けることができるはずです!

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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