きょう7月30日はディープインパクトの命日である。この世を去ってからちょうど5年、「英雄」の血を引く後継種牡馬を紹介したい。  既に産駒がデビューしている種牡馬ではキズナがエース格。初のリーディングサイアーの座を目指し、現在はサイアーラ…

 きょう7月30日はディープインパクトの命日である。この世を去ってからちょうど5年、「英雄」の血を引く後継種牡馬を紹介したい。

 既に産駒がデビューしている種牡馬ではキズナがエース格。初のリーディングサイアーの座を目指し、現在はサイアーランキング首位を快走中。ソングラインやアカイイトなど、当初は牝馬に活躍馬が多いイメージだったが、ジャスティンミラノが今年の皐月賞を制し、牡馬では初のGIウイナーとなった。芝ダート、距離の長短など、配合によって様々なタイプを出すのが特徴だ。

 キズナを除くと、リアルスティール、ミッキーアイル、シルバーステートなど、次位争いは混とんとしている。リアルスティールはフォーエバーヤングという超大物を送り出したが、安定感には疑問符。ミッキーアイルは牝馬に活躍馬が偏っており、シルバーステートは大物の登場が待たれる状況だ。

 これらの馬を押しのけて、次代のリーディングサイアーの最有力候補と目されているのが、20年の牡馬三冠を制したコントレイル。セレクトセールで産駒が続々と高額取引されるなど、前評判は文句なしだ。また、海外組ではサクソンウォリアー(SaxonWarrior)、スタディオブマン(StudyOfMan)に要注目。そして昨年の英愛ダービーなどG1を6勝しているオーギュストロダン(AugusteRodin)も、早ければ来年にはスタッドインするだろう。

 後継種牡馬争いから、どの馬が抜け出すのか。今後も目が離せない。そして更なる血の広がりを見せてくれることを期待したい。