阿部巨人は超攻撃的布陣で首位独走なるか(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 悲願の覇権奪回へ、まずはいい位置につけていると言って良いでしょう。 前半戦を貯金8の首位で折り返した阿部巨人です。就任当時から…

阿部巨人は超攻撃的布陣で首位独走なるか(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 悲願の覇権奪回へ、まずはいい位置につけていると言って良いでしょう。

 前半戦を貯金8の首位で折り返した阿部巨人です。就任当時から勝負を8月、9月と定め、現有戦力を試し、実力を見極めてきましたが、ここからは完全に目の前の勝利を全力で奪いに行く本気モードに突入することでしょう。

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 前半戦を終え、正遊撃手に君臨するはずだった2年目の門脇誠が80試合に出場して打率.213と伸び悩むことを踏まえ、新外国人のココ・モンテスを緊急補強したことからも、真剣さが伝わってきます。

 スポーツ紙のデスクは言います。

 「現状、巨人の外野はライトに丸、センターにヘルナンデスが固定となっています。レフトは『チャレンジ枠』という形で2年目の萩尾や西武から移籍した若林、ルーキーの佐々木らが起用されてきましたが、首位独走へ向けて『レフト・岡本和真』で超攻撃的布陣を敷くことも増えていくのではないでしょうか」

 そして、こう続けるのです。

 「岡本がレフトに回れば、捕手・岸田、一塁・大城、二塁・吉川、三塁・坂本、遊撃・モンテスという布陣になり、打線に穴がなくなります。坂本が6番以降に座る打線は他球団からしたら、脅威と言っていいでしょう。今季はこれまで不振に苦しんでいますが、それでも6番、7番あたりで走者をためて回ってきたら、相手バッテリーからしたら相当、嫌な打席になると思いますよ」

 岡本の内野守備は安定していることで知られていますが、「レフト・岡本」は本人にとってもメリットがある話だと、前述のデスクは言うのです。

 「というのも、岡本はメジャーリーグ挑戦に興味を抱いているというのが、我々の世界の共通認識です。本来のポジションである一塁手や三塁手では、メジャーに移籍する際、獲得を目指す球団からすると選択の幅が限られてしまうのです。そんな中、『外野も守れる』となれば、岡本獲得に関心を寄せるチームは自ずと増えることになります。岡本にとっては、未来を切り拓く選択でもあるのです」

 これらを軸に、投手との相性によっては小林がスタメンマスクを被ることも有効ですし、坂本を休ませ、門脇や泉口らをスタメン出場させるのも手です。坂本を休養させた場合、岡本がサードに戻り、外野に萩尾や若林、オコエらを起用するのも面白いでしょう。

 真夏は投手陣に疲労が溜まり、打ち勝つ野球が多くなる季節。巨人のスタメンオーダーから、目が離せません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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