「パリ2024オリンピック」の卓球競技が7月27日から8月10日にかけて行われる。開会式に先駆けて各競技が始まっているなか、日本勢のメダルラッシュには期待が高まっている。そんななか、今大会で打倒・中国を成し遂げて金メダルを狙うのが女子団体。…

「パリ2024オリンピック」の卓球競技が7月27日から8月10日にかけて行われる。開会式に先駆けて各競技が始まっているなか、日本勢のメダルラッシュには期待が高まっている。

そんななか、今大会で打倒・中国を成し遂げて金メダルを狙うのが女子団体。早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)、張本美和(木下グループ)による3人で悲願を狙うなか、それぞれの組み合わせが決まり、ポイントが明らかになってきた。

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■準決勝はルーマニア、ドイツが候補に

日本女子は第2シードに入り、優勝候補筆頭の中国とは決勝までは当たらない組み合わせ。2月の「世界卓球団体戦」では決勝で2-3と最後まで追い込んだ相手と決勝での対戦が期待される。

24日に発表されたドローでは、ポーランドとの初戦が決定。同じ山には開催国のフランスがおり、シングルスで世界20位以内に入るプリティカ・パバド、ユアン・ジアナンと力のある選手を揃えるなか、個の力で上回る日本は勝ち進みたい。

その先の準決勝で対戦の可能性があるのが第4シードのルーマニア。女子シングルスではメダル候補でもあるベルナデッテ・スッチがエースに君臨する相手とは2月の世界卓球の準々決勝で対戦しており、日本は伊藤美誠(スターツ)、早田、平野の同級生3人でストレート勝ちしている。なお、ルーマニアと同じ山には第5シードのドイツもおり、同じく対戦の可能性がある。

■中国にも対抗する韓国のダブルスペア

第1シードで反対のブロックに入った中国は、第7シードの台湾が同じ山にいるものの孫穎莎、陳夢、王曼昱という前回の団体金メダルメンバーで2大会連続挑む優勝候補が敗れるとは考えづらい。順当に勝ち進むと思われる。

中国にとって難敵となり得るのが準決勝で激突の可能性がある第3シードの韓国。若きエースのシン・ユビンにベテランのチョン・ジヒで組むダブルスペアは中国で起用が予想される陳夢、王曼昱ペアにも対抗できるコンビであり、第1マッチのダブルスを韓国に取られるようなら接戦になる可能性がある。

それでも決勝進出の最有力候補が中国であるのは変わらない。その前に混合ダブルス、女子シングルスとそれぞれの種目が進んでいくなかで、各選手がどうパフォーマンスを上げていけるかはひとつのカギとなる。

ドローが決まったなか、早田、平野、張本美という経験と若さを併せ持つメンバーをそろえた日本女子は下馬評通りに中国と決勝で戦うことになるか。いよいよパリの戦いが幕を開けていく。

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