立浪監督は後半戦に向けてどんな策を用意してくるのか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 38勝46敗6分け、8つの借金を抱えて前半戦を終えた中日。一時は8年ぶりの単独首位に立つも、現状はCS圏内まで5.5…

立浪監督は後半戦に向けてどんな策を用意してくるのか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 38勝46敗6分け、8つの借金を抱えて前半戦を終えた中日。一時は8年ぶりの単独首位に立つも、現状はCS圏内まで5.5ゲーム差の5位に沈んでいる。

 選手たちのここまでを振り返ると、投手陣は防御率0点台の若きエース・髙橋宏斗、絶対的クローザーのライデル・マルティネスが実力を発揮。野手では細川成也が主軸の働きを見せている。

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 シーズンは残り50試合強。順位争いにしがみつくためにも、一人でも多くの選手の活躍が不可欠だ。本稿では中日の後半戦のキーマンについて綴ってみたい。

■1人目:岡林勇希

 今季は右肩炎症で開幕から出遅れ、4月中旬に昇格してからは打率1割台と低空飛行中。昨季まで2年連続160安打を放ったヒットメーカーだが、71試合出場でわずか42安打なのは正直寂しい。

 岡林が1番に座って出塁、自慢の快足を活かして相手をかき回せば、打線に活気が出てくるはず。昨季までの姿に早く戻ることが望まれる。
 
■2人目:中田翔

 慢性的な得点力不足解消を狙い、切り札としてやってきた背番号「6」。開幕から4番に入ると、12試合で10打点をマーク。その間チームは首位に立ち、名古屋は中田フィーバーが起こっていた。

 ただ、その後は故障で2度の抹消もあり、4本塁打20打点と平凡な成績に。そして、本塁打を放った試合が全て負けゲームなのも気になるところ。後半戦は勝ちゲームでの一発、前半戦はなかった本拠地でのお立ち台に期待したい。

■3人目:柳裕也

 チームは後半戦を前に、落合英二2軍投手兼育成コーチの1軍配置転換を発表した。立浪和義監督は「先発陣の整備」を目的とした異動と明かし、落合コーチの手腕が問われる。

 その先発陣で奮起を期待したいのが柳だ。今季は開幕投手を務めて4勝4敗、防御率3.41とまずまずの数字を残しているが、5月以降はイニングを食えない登板が増加。交流戦以降はファームでの調整が続いている。

 夏場に向けて、髙橋宏に続くローテの柱を作るのは必須。柳の再昇格と奮投を期待したい。

[文:尾張はじめ]

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