不振のペレスはもはや崖っぷちだ(C)Getty Images シーズン途中でのレッドブルからの解雇が噂されるなど、去就が注目されているセルジオ・ペレス。第13戦ハンガリーGPでも7位という結果に終わり、その座を追われる可能性がさらに高まって…

不振のペレスはもはや崖っぷちだ(C)Getty Images

 シーズン途中でのレッドブルからの解雇が噂されるなど、去就が注目されているセルジオ・ペレス。第13戦ハンガリーGPでも7位という結果に終わり、その座を追われる可能性がさらに高まっている。

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 今回のハンガリーGPでは、予選で単独クラッシュを起こしたことにより16位に沈み、イギリスGPに続いてのQ1落ち。レースでは何とか7位でフィニッシュし、6ポイントを獲得するも、状況を好転させるリザルトは残せなかった。

 既に、次のベルギーGP後のサマーブレイクでレッドブル首脳陣がペレスのシートについて、何らかの判断を下すとも報じられている中、今回の結果を受けチャンピオンチームのドライバー交替はいよいよ現実味を帯びてきているようだ。

 英メディア『F1 OVERSTEER』では、ハンガリーGP終了後、ペレスの去就を論じるトピックを配信しており、「セルジオ・ペレスは今、F1のグリッドにいるどのドライバーよりもプレッシャーにさらされている」と伝えている。さらに、マックス・フェルスタッペンも5位に終わったことで、「ハンガリーGPはレッドブルにとってこれ以上ないほど悪い結果となり、両チャンピオンシップで後退した」として、ドライバーズ、コンストラクターズ、両部門でのポイント争いにも言及。

 また同メディアは、サマーブレイクまでにペレスとフェルスタッペンとのポイント差が100ポイント以上開いていた場合、チームはペレスの契約を解除できる条項が存在すると説きながら、「ペレスがその条項の発動を回避するために必要な100ポイントの差を縮めることは、もはや数学的に不可能になった。しかし、レッドブルはそれを発動する必要さえないと言わざるを得ない」と論じている。

 さらに、「レッドブルは、シーズン残り10戦のドライバーラインナップを決めるために時間をかけて検討することを望んでいたものの、サマーブレイクを最悪のタイミングで終えなければならないのでは」などと見通している。

 他にも、米F1サイト『F1Briefings』では、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏がハンガリーGP期間中にペレスの今後について語ったコメントを伝えている。

 予選でのクラッシュなど、今回のレースでも低調なパフォーマンスがみられたことで、マルコ氏は「スパ(ベルギーGP)の後にミーティングがあるだろう」「スパが終わったら問題点をすべて洗い出す」などと述べたという。

 今週末からのベルギーGPを終えると、およそ1か月にわたる中断期間を迎える。シーズンが進むにつれ、マクラーレンとのコンストラクターズ争いも混沌としてきていることもあり、この夏、レッドブル首脳陣は大きな決断を下す必要があるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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