夏の全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は、21日から福岡県などで開かれる。パリ五輪の期間と重なる今大会に、とりわけ強い思いで臨むのがバスケットボール女子の桜花学園(名古屋市昭和区)だ。五輪代表として金メダルを目指す同校の先輩たちへ…

夏の全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は、21日から福岡県などで開かれる。パリ五輪の期間と重なる今大会に、とりわけ強い思いで臨むのがバスケットボール女子の桜花学園(名古屋市昭和区)だ。五輪代表として金メダルを目指す同校の先輩たちへの憧れを胸に、3年ぶりの全国制覇に燃えている。(大場暁登)

「先輩たちのプレーを見て桜花学園への進学を決めた」。そう語るのは、主将の深津唯生(ゆいな) 選手(3年)だ。小学生の頃に観戦した桜花学園の試合では、いま日本代表として活躍する山本麻衣選手や馬瓜ステファニー選手らが出場していた。そのプレーを目の当たりにして、「全員でリバウンドを取りにいく姿勢や、シュートを外さない技術の高さがすごい。こんなバスケがしたい」と心を動かされた。

桜花学園出身の五輪代表には他にも、2021年の東京五輪で主将を務めた高田真希選手と、馬瓜エブリン選手が選ばれている。日本代表は東京五輪では史上初の銀メダルに輝き、パリ五輪では世界の頂点を狙う。深津主将は、「日本代表からチーム力や個人のスキルを盗みながら、桜花らしいバスケをしたい」と意気込む。

桜花学園は現在、県大会を40年連続で優勝中。インターハイでも過去25回の優勝を誇る名門だが、過去2大会は京都精華(京都)に優勝旗をとられている。同校との対戦となった昨大会の決勝は、深津主将にとっても苦いものとなった。(続きを読む>>