白熱のバトルが繰り広げられた日本とフランスの一戦は、ピッチ外の問題が物議を醸した。(C)Getty Images まさかの投稿が波紋を広げている。 現地時間7月17日にU-23日本代表との強化試合に臨んだU-23フランス代表。その際…

白熱のバトルが繰り広げられた日本とフランスの一戦は、ピッチ外の問題が物議を醸した。(C)Getty Images

 まさかの投稿が波紋を広げている。

 現地時間7月17日にU-23日本代表との強化試合に臨んだU-23フランス代表。その際にフランス・サッカー連盟の公式SNSが投稿した文言が問題となった。彼らはパリ五輪を目前にした日本戦を盛り上げるべく、様々な動画像を公開したのだが、関連付けられたハッシュタグの表記がことごとく「#FRAJAP」となっているのである。

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 問題となっているのは日本人に対する差別的意味合いを持つ「JAP」の使用だ。国際試合などにおいて、日本の略称は「JPN」が一般的。しかし、フランス・サッカー連盟は“FRA”と同様に頭の3文字を取っただけの表記で掲載。大きな波紋を呼んだ。

 彼らが意図的に表記したとは考えにくい。だが、いまだ表記が改められていないこともあり、日本のファンを中心にフランス・サッカー連盟の投稿には批判が殺到。「なぜJAPを書いたのか? そういう小さな積み重ねが差別を生む」「ありえない」「大きな誤りだ」「彼らフランスは差別をされると大騒ぎをするが、アジア人を問題なく差別している」「謝罪するつもりもないのか」「JFAが抗議するべき」「冗談だとしても笑えない」「問題意識がないのか」と、その大半は怒りの声となっている。

 ちなみにフランスでは人種差別的なチャントを巡って大きな問題になっている。

 先にコパ・アメリカ連覇を達成したアルゼンチン代表の一部の選手たちが、移動中のバス車内で「ヤツらはフランス代表だが、両親はアンゴラ出身。母親はカメルーン出身、父親はナイジェリア出身。でもパスポートはフランスと言っている」とチャントを熱唱。この場面が流出し、物議を醸すとフランス・サッカー連盟は法的措置も示唆していた。

 そうした中で今回の「JAP」表記である。悪意はないのかもしれないが、パリ五輪を控える開催国の意識としては、あまりに軽薄と言えるのではないだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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