福井工大福井-仙台育英 1回裏仙台育英無死、西巻が左前打を放つ。捕手島谷=甲子園【写真提供:共同通信社】

 

1西巻 賢二(仙台育英3年・内野手)
にしまき・けんじ 168センチ73キロ 右投右打

「みちのくの牛若丸」世界を駆ける

夏の甲子園でベスト8入りした仙台育英の主将であり、東北地区を代表するショートストップ。夏の宮城大会では投手としても5試合に登板し8回3分の1を無失点に抑えるなど、高い身体能力を活かしたプレーが特長だ。守備では華麗なグラブ捌き、捕球から送球に移行するまでの速さ、スローイングの強さ。かつ視野も広く、全体に指示を伝え、内野手をまとめていく。また、リードオフマンとしてもレベルスイングから広角に鋭い打球を連発し、先の塁を盗む盗塁技術も兼ね備える。

その西巻は福島県出身。小名浜少年野球教室時代に東北楽天ジュニアチームに選出され、中学は仙台育英の付属中である秀光中等教育学校へ。3年時には全国中学校体育大会の優勝を経験した。そして仙台育英に入学した西巻は、1年夏から平沢 大河(現・千葉ロッテ)、佐藤 世那(現・オリックス)とともに甲子園準優勝を経験した。

最上級生になると主将・1番打者として、秋の公式戦では13試合で、打率.383.投手としても6試合9イニングを投げて9奪三振、無失点に抑える活躍で、チームを秋季東北大会優勝に導き、3年春には第89回選抜高等学校野球選手権に出場。チームは福井工大福井(福井)の前に初戦敗退に終わったが、自身は3打数1安打2得点と奮闘している。

西巻は以降も攻守で光る活躍を見せ、春季東北大会優勝に貢献。ラストサマーでは宮城大会準決勝・東陵戦の延長15回引き分け再試合で見事なキャプテンシーを示し、二季連続の甲子園出場。甲子園では15打数4安打、打率.267だったが、滝川西戦ではフェンス直撃の二塁打を見せるなどパワー面で成長を見せ、遊撃守備では随所に好プレーを連発して、失点を防いできた。

1年から緊張感ある甲子園の舞台で活躍してきた精神力の強さ、今年の代表にとって必ず力強い存在となるはず。佐藤、平沢の先輩2人があと一歩で果たせなかった金メダルを獲得するべく、「みちのくの牛若丸」西巻 賢二はカナダの地で世界を駆ける。