夏の小倉で思い出を作ることができるか。大橋勇樹調教師と田口貫太騎手の師弟タッグが、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)にニホンピロキーフ(牡4)で参戦する。  大橋調教師は61年5月25日生まれの63歳。04年に開業してJRA…

 夏の小倉で思い出を作ることができるか。大橋勇樹調教師と田口貫太騎手の師弟タッグが、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)にニホンピロキーフ(牡4)で参戦する。

 大橋調教師は61年5月25日生まれの63歳。04年に開業してJRAで通算334勝。12年のジャパンCダートをニホンピロアワーズで制し、GIトレーナーとなっている。一方の田口騎手は03年12月10日生まれの20歳。昨年3月に大橋厩舎からデビュー。ルーキーイヤーにJRAで35勝を挙げて最多勝利新人騎手を獲得すると、今年も既に30勝をマーク。先月には関東オークスをアンデスビエントで勝ち、重賞初制覇を果たしている。

 師弟の絆は強い。田口騎手のデビュー以降、大橋調教師は厩舎の主戦に固定。このコンビでJRA通算229戦19勝。昨年12月にはギャラクシーSをマルモリスペシャルで勝ち、オープン勝利も挙げた。しかし、重賞に限ると4戦して未勝利。ニホンピロキーフでは前々走のマイラーズCこそ見せ場十分の3着だったが、前走の鳴尾記念はリズムの悪い競馬となり、12着に大敗した。それだけに今回は汚名返上がかかる一戦となる。

 田口騎手は今週の競馬が終わると、フランスに2カ月間の武者修行に出る。ここで勝つことができれば、異国でのアピールにもつながるはず。是非とも「重賞ジョッキー」の肩書を持って、海を渡りたい