山本をはじめ、投手陣の窮状が目立つドジャース。(C)Getty Images ドジャース投手陣が緊急事態に陥っている。現地時間7月13日に米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、復帰間近だったダスティン・メイが今季絶望…

山本をはじめ、投手陣の窮状が目立つドジャース。(C)Getty Images

 ドジャース投手陣が緊急事態に陥っている。現地時間7月13日に米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、復帰間近だったダスティン・メイが今季絶望になったとリポートした。

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 昨年5月にトミー・ジョンの手術を受けて以来、リハビリに努めてきた26歳だったが、新たに食道を修復する手術を執行。関係者によれば、「彼は次の2か月間、フィジカルアクティビティから遠ざかることになった」という。

 これによってドジャースは一線級の投手たち、とりわけ先発投手の復帰が遅れることになった。現在、チームは開幕時からローテーションを守ってきたタイラー・グラスノーと山本由伸が故障者リスト(IL)入り。後者はすでにキャッチボールなどの練習を再開させたが、リハビリ経過をふまえてIL期間が60日間に変更されている。

 さらにクレイトン・カーショーやウォーカー・ビューラーなど合計14人の投手が戦線から離脱中となっている。その影響は計り知れず、ドジャースは、直近5試合で34失点を記録。どれだけ強力打線の援護があっても、それをふいにしてしまうような不安定な状態が続いているのだ。

 必然的にトレードによるテコ入れも囁かれる。すでに多くのメディアで、ギャレット・クロシェやエリック・フェッディ(ともにホワイトソックス)や菊池雄星(ブルージェイズ)など市場の人気銘柄とされる選手の獲得に動くという報道が飛び交っている。

 一方で球団首脳陣は慎重な姿勢を見せるという見解もある。米老舗誌『Sports Illustrated』は、投手陣に離脱者が相次いでいる状況を「理想的ではないが、悲惨というほどではない」と断言。「ドジャースは戦力増強のためのトレードという選択を評価してはいるが、チームには才能豊かな選手が揃っている」と2位ダイヤモンドバックスに7ゲーム差をつけ、地区首位をひた走るチーム力を評価した。

 8月上旬には、カーショウとグラスノーを戦列復帰させる予定だとも報じられているドジャース。今季のトレード期限は7月30日までだが、スター軍団は有力投手の補強という興味深い動きを見せるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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