モンテスは内野のユーティリティとして知られる(C)Getty Images 巨人は7月11日、新外国人選手として前ロッキーズ傘下3Aアルバカーキのココ・モンテスを獲得したと球団ホームページで発表した。【動画】期待通りの働き!巨人新助…

モンテスは内野のユーティリティとして知られる(C)Getty Images

 巨人は7月11日、新外国人選手として前ロッキーズ傘下3Aアルバカーキのココ・モンテスを獲得したと球団ホームページで発表した。

【動画】期待通りの働き!巨人新助っ人の来日初アーチをチェック

 シーズン中の助っ人補強は5月に加入した外野手のエリエ・ヘルナンデスに続く第2弾、背番号は「39」と発表された。

 モンテスは米マイアミ出身、俊足巧打の右打ちの内野手。昨季、ロッキーズでメジャー昇格し、18試合の出場で打率「.184」、1本塁打、3打点。デビュー戦で本塁打も放った。

 メジャーでは成績を残せなかったが、マイナーリーグの3Aではここまで64試合の出場でリーグトップの打率「.335」、9本塁打、47打点。5盗塁を記録している。

 モンテスは球団を通じ「読売ジャイアンツという伝統ある名門球団の一員になれることを大変光栄に思います。全力を尽くしてチームの勝利に貢献し、皆さんと最高の夢を分かち合えることを願っています」とコメントした。

 そして気になるポジションといえば、今季マイナーでは主に二塁を守っていたが、遊撃、三塁と内野全ポジション守れるユーティリティで知られる。現状のチーム状況からいえば、遊撃ポジションが浮上している。

 今季、坂本勇人から正式に遊撃コンバートとなった門脇誠はここまで71試合に出場し、打率「.218」、0本塁打、8打点と打撃不振に苦しむ。最近は坂本がファーム調整中とあって、岡本が三塁で先発出場した後の守備固めとして出場することも増えてきた。

 最近の遊撃先発はドラフト4位ルーキーの泉口友汰に譲る機会も増えているが、一方で泉口も現在、打率「.207」とプロの壁にぶち当たっている。打力のある助っ人内野手が攻守に躍動した姿を見せれば、チームではルイス・クルーズ以来となる助っ人遊撃手誕生の可能性も出てきた。 

 一方、シーズン途中の加入ということでモンテスにとってはいかに日本野球にアジャストできるかも課題となってくる。この点においては、"先輩"のヘルナンデスがいいお手本となりそうだ。

 交流戦から本格的にチームに合流したヘルナンデスは、5月30日のソフトバンク戦で来日初アーチを放つと、その後も快進撃を続け、現在は3番を任されている。状況に応じた打撃や一発も放つなど存在感を発揮。攻守に安定したプレーで指揮官の阿部慎之助監督から信頼も寄せられている。

 現在は本塁打、打点と打撃二冠の岡本を三塁、長打力もある大城卓三を一塁で起用と攻撃的オーダーを組む中で右の大砲候補のモンテスが爆発力を見せれば、打線はいよいよ手がつけられなくなる。

 4季ぶりのV奪回へここからが大事な夏場の戦いとなってくる。新加入となった助っ人がどんな活躍を見せてくれるのか。ファンも新たな楽しみとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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