第60回七夕賞(GIII、福島芝2000m)は、夏の名物ハンデ重賞。今年は正真正銘、7月7日の七夕開催だ。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、七夕賞の穴馬候補をピックアップ。ここでは「ダンテスヴュー」を取り上げる。

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■ダンテスヴュー

昨夏に条件クラスを脱して以降、オープンでは苦戦が続いていたが、前走の福島民報杯は勝ち馬リフレーミングから0秒3差。徐々にクラス慣れしてきたのか、きさらぎ賞2着のあった芝2000mへの距離替わりで、上昇気配をアピールした。

そもそもこの福島民報杯は、結果以上に中身の濃かった一戦。開催が進み、当時は芝Aコース使用の最終日。2番枠発走ということもあり、終始内を走らされていたが、勝ち馬を含め上位のほとんどが外をまわってきた馬たちだった。伸びづらい内を通ったこの馬に厳しい展開だったことは間違いなく、一定の評価は下していい。

昨年8月の勝利があるように、猛暑の夏競馬は望むところ。兄には重賞2勝のヨーホーレイクや、弥生賞勝ちのカミノタサハラなど、実力馬がいる一族。素質馬の変わり身の可能性に警戒したい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。