第53回七夕賞(7日/GIII、福島芝2000m)には新潟大賞典2着キングズパレス、福島2戦2勝のリフレーミング、メトロポリタンS2着のレッドラディエンス、昨年の新潟記念勝ち馬ノッキングポイントなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ボーンディスウェイ」を取り上げる。
◆【七夕賞2024予想/追い切り診断】想定“10人気”前後の盲点に「A」の高評価 「この時期に調子を上げる馬」が順調そのもの
■ボーンディスウェイ
【中間調整】2歳暮のホープフルSで5着、3歳春の弥生賞ではアスクビクターモア、ドウデュースと差のない3着に入った実績の持ち主。古馬となってからは自己条件でやや足踏みが続いたが、昨年12月に3勝クラスを卒業。今年2024年からはオープンで走り中山金杯4着、中山記念10着、福島民報杯2着と来ている。
前走で適性を示したことで、福島芝2000mの重賞・七夕賞へ進むことがすんなり決まり、いったん放牧で休養。6月上旬に帰厩し、初時計だった13日のウッド併せ馬では馬なりで追走併入に持ち込み、放牧で緩んだ雰囲気は感じられない。1週前追いは木幡巧騎手が騎乗し、ウッドで単走。序盤から速いラップを刻む意欲的な内容ながら、ラストもタレることなく、馬場の外を回して1F11秒2(強め)と豪快な伸びを示している。
【最終追い切り】レース当週も木幡巧騎手が騎乗。しらかばS(7/21)に向けて調整されているオープン馬マスクオールウィンを追走し、直線で併走。自身は泰然と構え、相手がギアを上げてきたのに即対応して加速すると、そのまま楽々併入とした。序盤の行きっぷりも上々で走ることへのモチベーションは相当高そう。
【見解】1週前の時点でほぼ仕上がっていたが、最終追いではブリンカーの効果を確かめるため稽古駆けするオープン馬とのスパーリングを選択。惚れ惚れする集中ぶりから、最後はスムーズにギアを上げておりブリンカー効果はてきめんといったところ。2週続けてラスト1F11秒2をマークと充実ぶり著しく、抜群の攻め気配だ。3歳時に臨んだ福島重賞・ラジオNIKKEI賞は1番人気を裏切る6着に終わっているが、凝縮した馬群の外々を回す競馬が災いして余計に脚を使った分の敗北だった。本来、小回り向きの高い機動力の持ち主。状態絶好、そして経験値を積みあげて臨むここで2年前の憂さを晴らす快走を見せてくれそう。
総合評価「S」
◆【七夕賞2024予想/追い切り診断】想定“10人気”前後の盲点に「A」の高評価 「この時期に調子を上げる馬」が順調そのもの
◆【七夕賞2024予想/追い切り診断】福島巧者を“消し”と判断の辛口「B」評価 躍動感に欠ける内容と「メニュー変更の違和感」