第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ、現地9月1日~11日)に出場する侍ジャパンU-18代表が26日、日本大学との練習試合(千葉・日本大学グランド)を行い、甲子園の大会記録を更新した中村奨成(広陵)のタイムリーに加え、安田尚憲(履正社)と清宮幸太郎(早稲田実)がともに本塁打を放って計4得点。今チームの最大の売りである強力打線がベールを脱いだ。

まずは1回、1番の藤原恭大がセンター前ヒットを放つと2番・伊藤康祐(中京大中京)が犠打で送り、さらに相手のミスもあって3塁へ。ここで3番・桜井周斗(日大三)のセンター前タイムリーで1点。そして続く2回、安田が右中間を破る3塁打で出塁すると、前日に合流してこの日がU-18日本代表として初めての舞台となった「6番・DH」の中村が「楽しみながら打席に入りました」と初球をセンター前に弾き返して2点目。その後、6回1死から安田が前日の2発に続き高校通算65号となるアーチを放つと、8回1死からは清宮も前日の高校通算歴代最多の108号に続く109号本塁打を「打ったのはスライダー。入ったなと思って打球は見なかった」とライトへ豪快にかっ飛ばした。

「(中村は)甲子園からの勢いを感じるし、金属バットから木製バットへの対応も気にならない。ホッとしている。」と小枝守監督。豪快な一発を放った安田と清宮に対しても「軸の2人が非常に精神的にも強くなったと感じる」と目を細めた。試合は先発の磯村峻平(中京大中京)が技術に勝る日大打線に2回までに7安打6失点。小枝監督は「打たれるのを覚悟してストレートを多く投げたいということだった。普段通りのピッチングにしてからの3回、4回は抑えた」とかばったが、大会へ向けては不安の残る内容。自慢の攻撃面でも「長いの(本塁打)が2本出ましたけど、単発だと得点も少ない」と小枝監督から注文が入ったが、中村が合流して清宮、安田、さらには桜井、増田珠(横浜)と揃うラインナップには大きな可能性を感じさせた。
「そろそろ仲良しクラブは終わって、試合に対する厳しさを出して行こう」とナインに訴えた小枝監督。明日27日に国内での練習試合最終戦を行い、28日に決戦の地・カナダへと出発する若きサムライたち。歴史的とも言える強力打線を形成して悲願の世界一を目指す。

■中村奨成(広陵)
「(清宮について)こんなに頼もしい奴がチームメイトにいたら勝てるだろうと思った。(109号本塁打は)格好良かった。レベルが全然違うと感じました。これから試合でもどんどん頼って行きたいですし、一緒にチームを引っ張って行けたらと思います」

■清宮幸太郎(早稲田実)
「ずっと練習して来たし、こっちに来てからも調子がいい。木製バットでも意識を変えることなく普段通りに振れていると思います。(中村は)今日も2本ヒットを打ちましたし、振りも鋭いですし、さすがだなと思いました。ミスショットの少なさ。甲子園での打率、本塁打の数を見ても分かるように確実性が高いですね」