直近2連敗で9失点と調子を落とす菊池。次回登板で挽回できるか(C)Getty Images  ベテラン左腕が苦境に立たされている。 ブルージェイズの菊池雄星は過去2試合の先発登板でいずれも敗戦投手として記録され、計9失…

 

直近2連敗で9失点と調子を落とす菊池。次回登板で挽回できるか(C)Getty Images

 

 ベテラン左腕が苦境に立たされている。

 ブルージェイズの菊池雄星は過去2試合の先発登板でいずれも敗戦投手として記録され、計9失点を喫した。現地時間6月17日のレッドソックス戦では4回までで5失点、続く23日のガーディアンズ戦では今季最短となる2回0/3でマウンドを下りるなど、パフォーマンスの低調ぶりが目立つ。

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 チームがア・リーグ東地区最下位から抜け出せない中、開幕から好調を維持していた菊池は、契約最終年でもあるため、夏のトレード期限において他球団の有望株との交換要員として報じられていた。だが、ここに来て一気にその評価が落ち込んでいく可能性があると米国内で伝えられている。

 現地時間6月27日、スポーツメディア『FANSIDED』では、「ユウセイ・キクチ、6月の不調が今後のフリーエージェントでの価値を下げる」と銘打ったトピックを配信した。

 その中で、菊池の現状について「彼は2022年シーズンを前にサインした3年契約の最終年を迎えている。ブルージェイズが2024年以降に焦点を移すとすれば、33歳の投手の引き取り手を探すことになるだろう」とトレード要員に予想しながらも、6月中、ここまで2勝3敗という成績を踏まえ、「改善がなければ、価値は不透明になるかもしれない」と指摘。

 さらに、3年契約が満了となるシーズン終了後についても、「フリーエージェントを目前に控えた彼にとって、これは大きな痛手となる」と見通しており、続けて「彼の年齢では、これが9ケタ近い複数年俸を手にする最後のチャンスになるかもしれない。その可能性は低いものの、「関心のある球団が彼をリスクと見なすようになればどうにもならない」と綴っている。

 また同メディアは、「2022年に最悪の状況を乗り越えた男が、真夏の崩壊によって究極のカムバックストーリーを汚されるのは残念だ」とブルージェイズでのキャリアを振り返りながら、「キクチを応援する人は多い。彼がいなければ、チームは2022年以降、おそらくもっと悲惨な結果になっていただろう。彼は素晴らしい投手であり、自分の立場を築き続ける限り、報酬を得るに値する」と期待の言葉も並べ、今後の奮起を促している。

 今季中の成績は、この先の球界における立ち位置を決める上でも極めて重要となることは言うまでもない。夏場の戦いを迎える中、菊池は正念場を乗り越えられるだろうか。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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