日本のライバルである中国代表チームの目論みは吉と出るのか(C)Getty Images バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)の女子決勝ラウンドが、6月20日~23日の期間でタイのバンコクで開催される。開催国と予…
日本のライバルである中国代表チームの目論みは吉と出るのか(C)Getty Images
バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)の女子決勝ラウンドが、6月20日~23日の期間でタイのバンコクで開催される。開催国と予選ラウンド上位7チームがノックアウト方式のトーナメントで優勝を争うが、日本は予選ラウンドで3-1と勝利した中国と20日に再び対戦することになっている。
その中国は、現地メディア『新浪体育』によると、一部の主力選手は調整のために中国・漳州に滞在し、出場しないという。記事では「なぜ中国女子バレーボールチームは、主力選手を日本との試合に派遣しないのか」と投げかけており、日本との再戦について「勝ちたくないのか?」としているが、主力温存の背景には中国のある“計算”があるようだ。
同メディアは「オリンピックまであと1か月余りあるが、多くのチームがオリンピックの準備をしている。 パリ五輪の組み合わせ抽選が終わったら、中国チームはグループの対戦相手のために国内でいくつかのプランを準備する必要がある」と記した。
さらに「この問題は、以前負けた相手をどうやって倒すかということにつながる。タイでの決勝ラウンドでエネルギーと時間を費やす必要はない。 セルビア代表は決勝トーナメントに進出する気すらなかったことを肝に銘じておいてほしい」と、あくまでパリ五輪を見据えて残りの期間を過ごすべきであると報じている。
主力が出場しない大会では「日本に勝つことはできない」としながらも、リオ五輪金メダルのメンバーで3年ぶりに代表復帰した朱婷(シュウ・ティン)も調整を続けることができるため、「これは良い機会だ」と、同メディアは前向きに捉えているようだ。
「ネーションズリーグの直後にオリンピックが開催される。中国チームの主な目的は、競技を通じて新人選手をより良く育成し、ラインナップを整え、オリンピックに備えることであるはずだ」と、ネーションズリーグの決勝ラウンドは、勝敗よりも選手の育成が重要であるとしている。
日本にとって今大会は五輪を見据えた重要な大会であり、決勝ラウンドも集中して戦いに臨む。中国チームの目論みが吉と出るか凶と出るかは、7月の五輪で証明されることになるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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