【MLB】ドジャース3-0ロイヤルズ(6月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)  「逆方向」「流し打ち」という表現を、ドジャース大谷翔平投手が放つ本塁打においては、使わない方がいいのかもしれない。「2番・DH」で先発出場した3回の第2打席…

【MLB】ドジャース3-0ロイヤルズ(6月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)

 「逆方向」「流し打ち」という表現を、ドジャース大谷翔平投手が放つ本塁打においては、使わない方がいいのかもしれない。「2番・DH」で先発出場した3回の第2打席、真ん中低めのシンカーを完璧に捉えた打球は、ややスライス回転を伴いながらセンター方向に飛ぶと、バックスクリーンやや左に飛び込む18号ソロ。打球速度114.3マイル(約183.9キロ)、飛距離451フィート(約137.5メートル)という特大弾に。一般的に飛距離が出る引っ張り方向ではなく、逆らわずに打ち返した打球がここまで伸びるのは規格外。中継カメラも一瞬、打球を見失いかけた。

【映像】カメラも見失いかけた?全然落ちてこない大谷の特大18号

 大谷は以前から、好調になると逆方向に強い打球が飛ぶと言われている。ただ一般的な打者は、打球に対してあまりスライス回転がかからない引っ張り方向へ飛んだ打球の方が飛距離が出る。ところが大谷に関しては、この常識が通用しない。エンゼルス時代から左中間スタンドは、もはや大谷の本塁打が飛び込む“指定席”とも言えるホットゾーンだった。

 3試合、本塁打が出ていなかったが、1回の第1打席からライトポール際に特大のファウルを放ち感触は掴んでいた模様。カウント2-1と打者有利のところから、真ん中低めにスッと入ってきた甘いシンカーを逃さずフルスイングすると、真芯で捉えた打球はセンターやや左の上空に一直線。中継カメラが予測したスタンド内の落下点よりはるか上の席に飛び込んだ。

 飛距離451フィート(約137.5メートル)、打球速度も114.3マイル(約183.9キロ)はいずれも自身、今季2番目のもの。右打者であっても、相当なパワーがなければ左中間最深部まで飛ばすことはできないが、やはり大谷は規格外。異次元の放物線を描いて、球場のどこにでも特大弾を放つ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)