ドジャース3連戦で3発目となる一発を放ったジャッジ。(C)Getty Images 異次元の打棒にニューヨーカーたちも熱狂した。 現地時間6月9日に本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたドジャース戦にヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ…

ドジャース3連戦で3発目となる一発を放ったジャッジ。(C)Getty Images

 異次元の打棒にニューヨーカーたちも熱狂した。

 現地時間6月9日に本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたドジャース戦にヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは「3番・右翼」で先発。両リーグトップを独走する24号を含む4打数3安打2打点と出色の働きを見せ、チームの6-4の勝利に貢献した。

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 前日8日(現地時間)の同カードで、22号ソロ、23号ソロを放っていたジャッジは、この日も止まらなかった。とりわけ球場の熱心なヤンキースファンを熱狂させたのは、5-4と1点差に詰め寄られた終盤8回に迎えた最終打席だ。

 相手2番手右腕ヨハン・ラミレスと対峙したジャッジは、フルカウントとなって投じられた6球目、インコースへの79.8マイル(約128.4キロ)のスイーパーを強振。まさにジャストミートで捉えた打球は左翼方向にグングンと飛距離を伸ばし、434フィート(約132.2メートル)の特大アーチとなった。

 球場全体からMVPコールが送られる中で、ダイヤモンドを一周した背番号99。凄まじいのは、世間で大きな注目を集めたこのドジャース3連戦での打撃成績だ。打率は驚異の打率.636(11打数7安打)。さらに3本塁打、出塁率.714、長打率1.636、OPS2.351といずれも「異次元」のハイアベレージを叩き出した。

 もはやテレビゲームの世界かと錯覚するような衝撃的な成績に、米メディアも息をのむ。スポーツ専門局『CBS Sports』は「最後に笑ったのはヤンキースのスラッガーだった」と指摘。大谷翔平(ドジャース)とのMVP対決に熱視線が注がれた事実を伝えたうえで、「ジャッジもオオタニも高いレベルのパフォーマンスを見せていた。そして結果的にシリーズはオオタニが“勝った”。とはいえ、ジャッジも敗者として家路についたわけではない」と強調。そして、次のようにリポートしている。

「ヤンキースはスイープこそ逃れたが、3連戦を負け越した。だが、ジャッジはさまざまな点でオオタニに勝ったことを自覚しながら家に帰れたはずだ」

 22年にアメリカン・リーグ記録となるシーズン62本塁打を放ったジャッジ。今シーズンの打撃内容は、その歴史的な1年を彷彿とさせるが、最終的にどれだけの結果を残すだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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