後方へすっぽ抜けていったチャップマンの一球を見送り、険しい表情を浮かべた大谷。(C)Getty Images あわや一大事となる局面に緊張感が広まった。 現地時間6月5日に行われたパイレーツ戦で、ドジャースの大谷翔平が、相手3番手左…

後方へすっぽ抜けていったチャップマンの一球を見送り、険しい表情を浮かべた大谷。(C)Getty Images

 あわや一大事となる局面に緊張感が広まった。

 現地時間6月5日に行われたパイレーツ戦で、ドジャースの大谷翔平が、相手3番手左腕のアロルディス・チャップマンと対峙した場面だった。

【動画】大谷翔平が明らかに振り遅れ! チャップマンのドヤ顔奪三振シーン

 7回に迎えた4打席目、1死走者なしで打席に立った大谷に対してカウント0-2からチャップマンが投げ込んだ3球目だった。ややすっぽ抜けたように指先を離れた102.2マイル(約164.4キロ)のボールは勢いを増したまま、背番号17の手元付近を襲った。

 踏み込んだところから間一髪で手を引き、ボールをかわした大谷は「ヘイッ!」と絶叫。8-4でパイレーツがリードしていた局面での“厳しすぎる攻め”に、ダグアウトで立っていたデーブ・ロバーツ監督も「何してんだ」と言わんばかりの形相で相手バッテリーを睨みつけた。

 結局、大谷は次に投じられた103マイル(約165.8キロ)のシンカーに完全に振り遅れ、空振り三振に倒れた。だが、大谷本人が憮然とした表情を浮かべ、指揮官も苛立ちを隠せなかったほどのインコース攻めは小さくない物議を醸している。

 ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』は公式Xで「おい、ショウヘイに当てようとするな!」と指摘。これにはファンから意見が相次ぎ、「腕が近かった」「危ない」「下手に際どいコースを攻めない方が良い」「不用意に投げるのはやめてくれ」といったチャップマンへの苦言が目立った。

 この日は相手先発だったポール・スキーンズからも100マイル(約160.9キロ)を超える剛速球による内角攻めを受けた大谷。こうした“危険な勝負”は今後も続くと思われるだけに、二刀流スターがどう攻略するかは興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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