6月6日、ネブラスカ大学を卒業した富永啓生が帰国報告会見に臨んだ。  5日夜に帰国したばかりだという富永は、アメリカでサクラ…

 6月6日、ネブラスカ大学を卒業した富永啓生が帰国報告会見に臨んだ。

 5日夜に帰国したばかりだという富永は、アメリカでサクラメント・キングス、ロサンゼルス・クリッパーズ、シカゴ・ブルズのワークアウトに参加。「(この)3チームに加え、6、7チームぐらいから声が掛かっていた」が、スケジュールやコンディションを考慮してワークアウト参加は3チームにとどめたという。

「自分のストロングポイントを出せて、自分が見せたいプレーを見せられたと思います。(手応えは)結構あります。昨年と比較してすごく自信がありました、加えていいパフォーマンスを発揮できたと思っています。自分は3ポイントシュートを一番の武器としてるので、そこはアピールはできました。フィジカルにおいても昨年と比べ、成長できたところを見せられたと思っています」

 一方で、6月下旬に開催されるドラフトでの指名については「難しいかな」と率直な思いを吐露。今後は「日本代表活動に専念することを考えている」ようで、NBAサマーリーグに参加する予定もないようだ。

「まだ来シーズンの所属先は決まっていません。自分の考えではパリオリンピックで活躍して、オファーをいただけたらという感じです」

 日本代表活動は「FIBAバスケットボール ワールドカップ2023」以来。22日、23日には北海きたえーるでオーストラリア代表との強化試合が開催される。3ポイントシュートを武器とするシューターは「日本でプレーできるのがすごく楽しみです。コンディションを整え、チームと馴染めるように合宿に参加したいと思っています」と意気込みを語った。

 アメリカでは「NBAプレーオフ2024」の試合を現地観戦し、「あの舞台に立ちたい」と、肌で感じるものもあったという。「目標はNBA選手になること」。5年間にわたってバスケットボールの本場で経験を積み、確固たる思いを持った富永が“勝負の夏”に向かう。