未勝利、大寒桜賞、青葉賞と3連勝中のシュガークン(栗東・清水久詞厩舎)。前走後も順調に調整を進めており、5月10日には坂路で軽く時計を出し、今朝15日は次走予定の日本ダービー(5月26日・東京芝2400m)に向けた1週前追い切りを行って…

 未勝利、大寒桜賞、青葉賞と3連勝中のシュガークン(栗東・清水久詞厩舎)。前走後も順調に調整を進めており、5月10日には坂路で軽く時計を出し、今朝15日は次走予定の日本ダービー(5月26日・東京芝2400m)に向けた1週前追い切りを行っている。

 朝一番のCWで武豊騎手が騎乗。ボルザコフスキーとの併せ馬、向正面、6F標識通過時点で2馬身半くらい追走する形となった。入りがゆったりだった分、1Fごとに加速する形のラップを踏むことができており、じわじわとスピードに乗っていく。

 4コーナーから最後の直線に向くところではいつでもギアが上がりそうな走りになっていて、軽く仕掛ける程度で相手に並んで、そして交わしていく。前走時の1週前追い切りも武騎手が騎乗して素晴らしい動きだったが、レース間隔が詰まった今回も同じように動くことができている。

 時計は6F81.9〜5F65.8〜4F50.3〜3F35.4〜2F22.0〜1F11.1秒。2F時計は6Fから追い切った馬の中ではトップ、3F35.4秒も6Fから追い切った中ではトップの時計となった。同厩舎で管理された半兄キタサンブラックはダービー14着だったが、兄が果たすことのできなかったダービー制覇に向けて、着々と準備は整っている。

(取材・文:井内利彰)