大相撲の元大関で小結の朝乃山(高砂)が、夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を休場することが9日、決まった。この日の朝、師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)と話し合った朝乃山は、東京・墨田区の部屋での稽古後に「休場することに決めました」と明…

 大相撲の元大関で小結の朝乃山(高砂)が、夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を休場することが9日、決まった。この日の朝、師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)と話し合った朝乃山は、東京・墨田区の部屋での稽古後に「休場することに決めました」と明言。高砂親方も「無理はさせたくない」と話した。今場所は、出場停止中だった2021年秋場所以来となる三役復帰。大関返り咲きへ足掛かりを築きたい土俵だったが、無念の休場となった。

 朝乃山は4月25日の春巡業の稽古中に負傷。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で全治3週間と診断された。約1週間前まではギプスで患部を固定していたといい、調整が大幅に遅れていた。この日もテッポウやすり足など、基礎運動を中心とした稽古で、相撲を取ることはできなかった。朝乃山は「三役に復帰した場所で休場ということで、悔しい思いもあります」と心境を吐露。さらに「休場するからにはしっかり治して次の名古屋場所に向けてやっていきたいです」と話すなど、現段階では途中出場の可能性について否定的な考えを示した。